キャプテン翼 7巻(その1)

全国少年サッカー大会もついに準決勝。会場入り口にたたずむ1人の男。足元にはサッカーボール。
「さあて。うちの試合はどうなっているか」
ってーことは小学生かいっ!とツッコミたくなる出で立ちの少年。帽子のつばとシャツの裾が なぜか所々かぎ裂きに。そんな格好、明和の選手しかいねーよな(爆)。

話は戻って準決勝。ふらの小vs明和FCの試合開始。タケシから日向へ見事にパスが通る。そこへ マークについたのは松山(MFC<マイ・フェーバリット・キャラ>2位)。両キャプテンの 一騎打ちとなり、会場は盛り上がる。

一方、南葛はミーティング中。三杉を徹底的にマークしていく作戦。今日の試合は1点がモノを言う 勝負になると監督はメンバーに話す。う〜ん、改めて読み直してみると南葛の城山監督はなかなか的確な 指示を出せるいい監督だ(笑)。
そして武蔵もミーティング中。監督から、「本人の申し出どおり三杉をスタメンからフルタイム出場 させる」と言われる。「えっ、キャプテンが?」と驚く武蔵メンバー。三杉の心臓病のことは、監督と マネージャー弥生しか知らないので、他の子達はいったいどのポイントで驚いたのかがわからない(笑)。

話は、ふらのvs明和に戻る。先ほどのキャプテン一騎打ちにまだ勝敗がついてません。1分経過した そうな。って、長っ!時間かけすぎだよ!!日向は、「こいつなかなかやるぜ!」と松山にかなりてこずっているのがわかる。 このままでは話が進まないことにようやく気づいた(笑)ふらのメンバーが二人に向かっていく。 さすがにこれではいかんと、「タケシ、いったんボールをかえすぞ!!」と日向はパスを出した。が、 鮮やかに松山がパスをカットする。パスを出すならすばやく、しかも出す相手を教えてはいけません(笑)。
ふらのは速攻で明和ゴールを狙う。が、すんごい加速でボールを持つ選手に追いつき、日向は豪快に スライディングタックルをかまし再びボールを奪い返す。すさまじい執念の日向。FWのくせに、 いち早く守備に入るあたりがサッカー的におかしい(爆)。そして1人でふらの守備を突破していく。とにかく優勝の 二文字しかない日向。家族愛☆シュート(※そんな名前のシュートはない。が、シュートシーンの背景に 日向の母・弟2人・妹1人の絵が亡霊のように描かれているので、私が勝手に命名)で先取点を決める。 気づくと、実況アナに『猛虎』と呼ばれている日向。あと、静かに試合を見守る、 冒頭に出てきた少年が帽子を目深にかぶっているせいか片目だけ描かれ、しかも表情が若干不気味です(笑)。

先制されるも、まだ試合は始まったばかりだ!とチームを励ます松山。今のプレイで分かるとおり、 明和は日向のワンマンチーム。チームワークのいい自分達が、サッカーはチームプレイだということを 教えてやろうと盛り上がるふらの。
そして宣言どおり、見事なパスワークで明和守備を突破していくふらの。しかしいい所で日向の うまく人を吹き飛ばすくせに反則にならないスライディングタックルに阻まれる。 タケシにシュートを打たれるが、キーパーにがっちり取られて再びふらのボールに。
北海道、富良野で全少サッカー大会のテレビ中継に見入る人たちの姿がでてくる。毎日厳しい練習を積み、 雪の中で鍛えられたねばりで追いつき追い越すんだ!とふらの小を応援している。ところで、 雪国=粘り強いって何故だろう?確かに春がくるまでそうとう耐えなければいけないが。 そういうことなのだろうか・・・?まあ、いいか(爆)。

話は戻って、ふらのが再び反撃。日向が近づいてきたら早めにボールをはなすんだ、と松山の指示。 パスをまわしてチャンスを狙う作戦のふらの。ゴールを中心に選手が弧を描く形に陣取りパス回しをする。 実況アナ曰く、
「ふらの得意の半円攻撃!ハーフ・サークル・フォーメーションわざわざ英語に直さんでもいいよ
で明和を焦らしていく(笑)。作戦どおり焦らされた(笑)明和は、飛び出したところに隙をつかれ、 ノーマークで松山にボールがわたる。そこへ日向が例のスライディングタックルをかます。しかし、 ボールではなく足にいってしまい、反則をとられる日向。松山はわざと足に当たるようにし、「おまえの スライディングタックルやぶったぜ」 と日向に言う。もちろん血がにじんでいる松山。だが立ち上がり、あまつさえ日向にサッカーはひとり じゃできっこないんだと宣戦布告。PKも松山が決め、1−1の同点にする。
一方、冒頭に登場したむさ苦しい少年が一言。
「………とれたな」
やっぱり、不気味だ(笑)。

その後、互いに点は取れないでいるが、松山が日向をがっちり抑え明和の力をすっかり削いでいた。 そして前半終了。ベンチに戻り、椅子にもたれて日向は休む。体調が悪いのか、いつもの威勢がない。 明和の監督、吉良はそんな日向の様子を見て心配する。今まで家計を助けながら(新聞配達等)、 チームを(強引だけど)ひとりで引っ張ってきた日向。ふつうの小学生なら神経がズタズタになって 当然のところだと、日向に限界がきていることを吉良は悟る。そうだよね、ふつうの小学生がここまで ハングリーじゃないもんね。陽一師匠作のマンガ、『ハングリーハート』って 日向が主人公なのかと思っちゃってたもん(笑)そこで吉良はタケシに、南葛戦同様、お前が 試合のキーポイントになると作戦会議。今、日向を助けられるのはお前しかいないとタケシは言われる。

ぐったりとしている日向を見て、タケシは初めて彼に会った日を思い出す。翌日の明和FC入団テスト (小学生でそんなもんあるのか…)に合格するぞ、と道端でリフティング中。が、突然ボールをとられる。 顔を上げると、配達用の新聞を抱えた少年の姿。またもや突然、「うわついた気持ちでサッカー するんだったらやめろ」と言われる。しかも、グランドに立てば回りはすべて敵でそれはどこからでも 襲いかかってくる、明和に入るならそういう心構えで入って来いと言われる。そして颯爽と新聞配達 へ少年は駆けていった。そんなことを言われながらも(よく分かっていないのかなんなのか)、 入団テストへ来たタケシ。入れるのは4年生以上という規則で、まだ3年生のタケシは帰れと言われ てしまう。そこへ「受けさせてやれよ」と昨日の新聞配達の人、日向が登場。年は関係なくサッカーは 実力勝負だと。なんだと、と言われるが、
「現に6年生の誰も5年のこのオレに勝てねえじゃねえか」
と、凄みます。その迫力に負けたのか、タケシはテストを受けることができ、思う存分力を発揮する のであった。そして無事入団し、なぜか吉良の個人練習が始まり、なぜか日向の家庭の事情を聞かされるタケシ。 しかし彼は引くことなく(笑)、日向を尊敬する。そして日向と共に全国優勝しようと誓ったのであった。

一方、ふらのベンチ。松山は日向のスライディングタックルを受けたせいで足から血を流していた。 しかし、たいしたことないさと周囲に無事をアピール。そして必ず明和に勝とうとチームの士気を 高める。
後半開始直後、さっそく日向と松山の粘りっこい、ボールの取り合いが始まる。だがそこへ、 タケシが隙を突いてさっとボールを奪っていく。ふらのゴールへボールを運ぶタケシ。ゴール前へ 走る日向にあわせてパスを出す。松山が日向をマークし、ジャンプしてパスカットをしようとするが 傷が痛みボールに届かず。そして日向はボールをゴールへ叩き込み2−1と再びふらのを突き放す。
しかし、持ち前のチームワークの良さで反撃するふらの。パスが通りゴールを目指す松山にタックルする明和 だが、足を引っかけてしまい反則を取られる。松山はさらに足を痛め苦痛の声をあげる。駆け寄る仲間に、 雪の中の練習に比べたらこんなの辛さの内にはいらないぜ、とまたもや強気発言。キャプテンらしく やっぱりチームの士気を上げてフリーキックに臨む。
ゴール前、FWのくせに守備の指示を出す日向。ところがふらつき倒れそうになる日向。タケシに支え られるも、熱があることが発覚。しかし、大丈夫だと強気発言。両キャプテン、男気ではいい勝負してます(笑)。 ふらののフリーキックで再びゴール前は混戦する。ふらのがなんとしてもゴールを決めようとシュートに こぎつけるが、日向がなんとか防ぐ。ルーズボールになるが、松山がそれに向かっていく。 タケシも向かうが松山の方が一歩早く、シュートを打たれ2−2。ふらのはまたもや同点に追いつく のであった。


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