キャプテン翼 7巻(その2)

明和もふらのも互いに譲らず、同点のまま時間は過ぎた。残り1分をきった頃、ふらのFW小田がシュート をうったら明和DFの腕に当たってしまう。故意ではなくても反則をとられる明和。PA内なので PKです。明和ピンチ!ここで初めて日向が負けを意識し始める。

PKを蹴るのは松山。ボールを置き、キーパーとの1対1。さあ、蹴るぞ。とその時。
「まてェ、キーパー交替だ!!」
待て、松山はもう助走に入っていたぞ!そんなタイミングで認められるかい!!そんなツッコミも むなしく(笑)。観客スペースから登場をかました少年がいつの間にかユニフォームを着ている。 そんな彼を見て日向はこう叫ぶ。
「わ…若島津!!」
ようやく名前を出してもらった若島津(笑)の登場に、明和陣営はホッとする。そんな若島津は ゆっくりとゴールに向かいながら日向に、とったらすぐパスいきますよと伝える。

仕切り直して再びPKへ。みんなで掴んだチャンスだから必ず決める!とシュート。しかし、若島津が これをキャッチしファインセーブ。言葉通り、日向にパス。残り時間もわずかなので、日向猛ダッシュ。 彼はシュートを決めることしか頭にない。松山もこれを追うが、足が痛み倒れこんでしまう。 ふらのDF陣は必死に日向に追いつこうとする。ゴールが見えシュート体勢に入る日向。ここでやっと 追いつくふらの。2人がかりでスライディングタックルし、2人の脚で十字型のようにボールを抑える (こんな抑え方ないよね)。が、日向は強引にボールを蹴るとDFの脚がふっとび、ボールはゴール ネットを揺らした。すっっげー脚力の日向。このトンデモシュートで明和は見事勝利する。

ホイッスルが鳴り、自分達が勝ったことを確信すると日向は胸からぶっ倒れてしまう。早く医者を呼べ! と吉良が叫ぶ。正直、呼びに行くのは大人のあんただろっと思わなくないがスルーしておこう(笑)。 そして涙するふらのイレブン。泣くなと励ますのはキャプテンの松山。今回対戦し、日向も精一杯 戦っていたのだと悟り、またいつの日か勝負だと涙を堪えながら松山は思うのであった。

準決勝2試合目、南葛SCvs武蔵FC。武蔵のキックオフで試合が始まる。さっそく三杉がボールを 持つがパス。しかし、三杉以外のメンバーもなかなかの実力者でガンガンゴール前にボールを運ぶ。 三杉のマークに気を取られ他の選手がノーマークでシュート。ところが、森崎が真正面でボールを キャッチする。でもせっかく森崎がファインプレーをしているのにあっさりスルーだぜ。 みんな、もっと盛り上がって!(笑)
三杉以外の選手もあなどれない武蔵FCの動き。今、目の前でそんなプレイを見たのに、
「プレイのひとつひとつにまったくムダがない。さすが三杉くんだ…」
と、三杉しか見ていないおかしな翼であった(爆)。

次に南葛の反撃。南葛も見事なパスワークでゴール前にいる翼までつなげようとする。 そしてセンタリングされたボールに翼があわせてシュート体勢に入るが、“サッカー界の杉さま”こと 三杉がジャンプしてパスカット!心なしかポーズがかっこつけすぎている(笑)。そして翼に、「勝負だ」 と言って南葛ゴールへ。それを待ってましたといわんばかりの顔で追いかける。おいおい。 結局、三杉はいったん翼を抜いてシュートをうつが体を反転させ再び翼がブロックし止められてしまう。 お互い勝負することを楽しんでいるようだ。

場面は一転して、会場の外にある駐車場へ。そこに高級っぽい車が入ってくる。(おお、ライトの 形が四角の古いデザイン!時代だ・・・。)そこから降りてきたのは三杉の母。日傘を差している。 すると別の車からは三杉の父が現れ、ふたりは偶然出くわす。 父は朝早くに息子から電話で今日の試合はどうしても見に来てほしいと言われたので、重役会議をほっぽって 来ちゃいました
一方、試合を見ているロベルトは何か思う所がありそうな表情。そんな彼に翼ママは、最近おかしいわよ 、翼のプレイで何か気になることがあるのと尋ねる。そんなことはなく、翼は思っている以上に 大会で成長していることを告げる。日向や三杉等たくさんいい選手はいるが翼が最高だ、優勝するのは 翼以外にいないとまで言ってのける。その時は翼をブラジルに連れて行ってねとママさんが言うと、 返事はしないが強い目線を返すロベルト。どういう意味でとっていいのか、その目力は(笑)。

やっと場面が試合に戻る。中盤でボールをキープするものの、敵のマークが厳しく岬はパスを出せないでいる。 不意をつかれ、なんと岬は三杉にボールを取られてしまう。そのままセンタリングをあげ、武蔵のFW 一之瀬がシュート。しかしコースを外れバーに当たりラインを超える。やはり強敵の武蔵FC。
一方、やはり不安そうに試合を見る三杉の母。そんな彼女に三杉の父は、
「かあさん、男はいつかはね…自分の目的を果たすためには無理をおしてでもそれをやりとげなくては ならない時がくるんだ!」
淳にとって今日がその試合であると、だから本人の思い通りにさせようと(陽一師匠なりに) 男らしい顔つきで三杉の父は言うのであった。

試合のペースは武蔵が掴んだまま。井沢が出したパスを武蔵の選手がカットし、三杉へボールを渡す。 絶対点を取らせない!と必死の南葛DF。「こっちのペースになるまでなんとなねばるんだ」と やはり必死のGK森崎。しばらく見ない間にたくましくなったぞ、森崎♪(笑)
と、三杉の後ろから追いかける南葛の選手がいる。翼だった。FWだからとてボールを待っているだけ ではチャンスは来ないと自らも守備に入る。味方に声をかけられ翼に気づいた三杉は、パスも出さず ドリブルもせずその場で翼が来るのを待ち構える。そして1対1の勝負になる。んな、アホな! 普通そんなことをしたら、監督にこっぴどく叱られる。まあ、そんな野暮なことはこのワールドには ないので(笑)、余興のごとく繰り広げられる三杉vs翼。さすがの翼もなかなかボールを取らせて もらえない。三杉はこの瞬間を相当楽しみにしていたらしい(笑)。そして強引に体を入れてボールを 取りに行く翼。その時、翼のひじが三杉の左胸に当たり三杉は苦しみだす。(ひじが入ったら普通に痛いが、 ここではどうなのか?そもそも心臓病って心臓に何かが当たるのもよろしくないのかしら? 知識がないのでようわからんとです) 三杉から離れたボールを岬が拾って、南葛の反撃。翼は苦痛にゆがむ三杉に気づくが、そのせいで反撃 に出るタイミングが遅れる。せっかくのチャンスだったが、翼はパスに追いつくことが出来なかった。

そんな翼の様子を見て、まさか自分の心臓病のことを知っているのでは?と勘ぐる三杉。もしそうなら、 甘いぞ翼くん!と再始動。このことで火がついたのか、パスを受け取ると三杉は南葛DF高杉を華麗に 抜き去る。心臓病にも、翼にも負けない!と1人で敵をドリブルで抜いていく。非常に華麗な身のこなし! 最後は止めに来た2人実に華麗な大技(動きを一つ一つ解説するのがちょとめんどい (爆))で三杉は先取点を入れるのであった。まさにフィールドの貴公子ここにあり! といった感じで7巻は終わる。


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