明和もふらのも互いに譲らず、同点のまま時間は過ぎた。残り1分をきった頃、ふらのFW小田がシュート をうったら明和DFの腕に当たってしまう。故意ではなくても反則をとられる明和。PA内なので PKです。明和ピンチ!ここで初めて日向が負けを意識し始める。
PKを蹴るのは松山。ボールを置き、キーパーとの1対1。さあ、蹴るぞ。とその時。 仕切り直して再びPKへ。みんなで掴んだチャンスだから必ず決める!とシュート。しかし、若島津が これをキャッチしファインセーブ。言葉通り、日向にパス。残り時間もわずかなので、日向猛ダッシュ。 彼はシュートを決めることしか頭にない。松山もこれを追うが、足が痛み倒れこんでしまう。 ふらのDF陣は必死に日向に追いつこうとする。ゴールが見えシュート体勢に入る日向。ここでやっと 追いつくふらの。2人がかりでスライディングタックルし、2人の脚で十字型のようにボールを抑える (こんな抑え方ないよね)。が、日向は強引にボールを蹴るとDFの脚がふっとび、ボールはゴール ネットを揺らした。すっっげー脚力の日向。このトンデモシュートで明和は見事勝利する。 ホイッスルが鳴り、自分達が勝ったことを確信すると日向は胸からぶっ倒れてしまう。早く医者を呼べ! と吉良が叫ぶ。正直、呼びに行くのは大人のあんただろっと思わなくないがスルーしておこう(笑)。 そして涙するふらのイレブン。泣くなと励ますのはキャプテンの松山。今回対戦し、日向も精一杯 戦っていたのだと悟り、またいつの日か勝負だと涙を堪えながら松山は思うのであった。
準決勝2試合目、南葛SCvs武蔵FC。武蔵のキックオフで試合が始まる。さっそく三杉がボールを
持つがパス。しかし、三杉以外のメンバーもなかなかの実力者でガンガンゴール前にボールを運ぶ。
三杉のマークに気を取られ他の選手がノーマークでシュート。ところが、森崎が真正面でボールを
キャッチする。でもせっかく森崎がファインプレーをしているのにあっさりスルーだぜ。
みんな、もっと盛り上がって!(笑) 次に南葛の反撃。南葛も見事なパスワークでゴール前にいる翼までつなげようとする。 そしてセンタリングされたボールに翼があわせてシュート体勢に入るが、“サッカー界の杉さま”こと 三杉がジャンプしてパスカット!心なしかポーズがかっこつけすぎている(笑)。そして翼に、「勝負だ」 と言って南葛ゴールへ。それを待ってましたといわんばかりの顔で追いかける。おいおい。 結局、三杉はいったん翼を抜いてシュートをうつが体を反転させ再び翼がブロックし止められてしまう。 お互い勝負することを楽しんでいるようだ。
場面は一転して、会場の外にある駐車場へ。そこに高級っぽい車が入ってくる。(おお、ライトの
形が四角の古いデザイン!時代だ・・・。)そこから降りてきたのは三杉の母。日傘を差している。
すると別の車からは三杉の父が現れ、ふたりは偶然出くわす。
父は朝早くに息子から電話で今日の試合はどうしても見に来てほしいと言われたので、重役会議をほっぽって
来ちゃいました。
やっと場面が試合に戻る。中盤でボールをキープするものの、敵のマークが厳しく岬はパスを出せないでいる。
不意をつかれ、なんと岬は三杉にボールを取られてしまう。そのままセンタリングをあげ、武蔵のFW
一之瀬がシュート。しかしコースを外れバーに当たりラインを超える。やはり強敵の武蔵FC。
試合のペースは武蔵が掴んだまま。井沢が出したパスを武蔵の選手がカットし、三杉へボールを渡す。
絶対点を取らせない!と必死の南葛DF。「こっちのペースになるまでなんとなねばるんだ」と
やはり必死のGK森崎。しばらく見ない間にたくましくなったぞ、森崎♪(笑) そんな翼の様子を見て、まさか自分の心臓病のことを知っているのでは?と勘ぐる三杉。もしそうなら、 甘いぞ翼くん!と再始動。このことで火がついたのか、パスを受け取ると三杉は南葛DF高杉を華麗に 抜き去る。心臓病にも、翼にも負けない!と1人で敵をドリブルで抜いていく。非常に華麗な身のこなし! 最後は止めに来た2人実に華麗な大技(動きを一つ一つ解説するのがちょとめんどい (爆))で三杉は先取点を入れるのであった。まさにフィールドの貴公子ここにあり! といった感じで7巻は終わる。 |