前巻の最後にゴールを決め、あの日向に向かって《南葛優勝宣言》をした翼。そんな彼に、
「このチビ、言わせておけば〜〜〜!!」
と怒りの日向。
そして明和のキックオフで試合再開も、すぐにボールを奪い攻める南葛。それにもかかわらず、
ポジションがFWにもかかわらず、自軍のゴールポストに寄りかかっている日向。来生が放った
シュートが自分の頭上で跳ね返ってもぴくりともしない。明和がクリアしたボールを翼が奪い、
ゴールに向かっていくと、
ここで男1人と女1人の2人組登場。彼らは東邦学園のスカウトマン。女は小指を立てて
オペラグラスを持つ(このマンガ、よく小指が立っているよな)。彼らは翼か日向のどちらかを
東邦学園にスカウトしようとしていた。 ふらの小の応援もうけ、南葛はすっかり気を取り直して攻撃。翼にボールがわたると、日向がバックス (DFのこと)全員にマークさせる。しかしそれはマークではなく、スライディングタックルの嵐を かますことだった。かわされても反動で戻ってまた…ってこれ!明らかに蹴りかましにいってるよ!! 左右同時にタックルが来て、“爆発するから逃げろ!”って感じにジャンプしてかわす(爆)翼。 ところが抜かすまいと明和の選手が、後ろから思いっきり足を引っかけて転倒させる。もちろん反則。 ここで、どうしても止められないなら反則をおかしてもでも止めていいんだ!と上から言う日向。 こんな見た目に故意丸出しのプレー、絶対にレッドカードがでるよ。しかも反則してでも止める、なんて 言っちゃう日向にもイエロー出るんじゃないの?でも普通にフリーキック(爆)。
FWのくせになぜか自軍ゴール前で南葛からボールを奪う日向。タケシにパスを出しシュートをうて
と指示。ゴールまでかなり距離があるのにシュートをうつタケシ。こんなボールなら誰でも止められる
と思ったが、ゴール!この時森崎は、生まれたての小鹿のようにブルブル震えていた(笑)。
ここでロベルト、日向が恐怖心を与えるためにわざと森崎のあごを狙ったことに気づく。
ここで誰が言ったかよく分からない場所に吹き出しがあり、おそらく皆の気持ちなのだろうという
言葉がある。
またもやボールをとられてピンチの南葛。シュートを放たれるも、これまたセンターフォワードのくせに
自軍ゴール前に戻ってきた翼がクリア。何やってんだバックスは(笑)。そして翼は森崎に言う。
後半は、翼と日向の点の取り合いになった。そして残り5分の時点でスコアは5−5。暑さもひどく、
テクニックより気力が勝敗を決めるとふむ東邦スカウトの女。 試合再開。南葛は同点に、明和はリードを守るために互いに必死。FWのくせに、またもや翼をマーク する日向。ここもバックスは何をやっているのか(笑)。ボールを奪い返した明和。彼らはリードを 守ることよりさらに点をとることを選ぶ。全員攻撃をしていた南葛の守備は薄い。タケシがセンタリング をあげるが、森崎が飛び出しボールをキャッチ!先ほどとはうって変わってファインプレイ。岬に ボールを渡し、すぐに翼にパスを出す。日向とヘッドで競り合う。今度は互角だが、翼の方が先に 体勢を整えルーズボールをとる。だがすぐに追いつき、日向は渾身のスライディングタックルをかますが、 翼にかわされる(微妙に韻を踏む)。そして翼がシュートをうちゴール!南葛、またも同点に追いつく。 渾身のタックルをかわされ、日向はショックを受ける。 ここまでされたら翼の実力を認めざるを得ない。全国大会で自分と互角に戦える選手がいると思って いなかった日向。どんだけ自信家だ(笑)。残り時間もわずか。キックオフ直後、センターサークル からいきなりロングシュートをかます日向。意表をつかれ反応できない南葛。翼が飛びつくが届かない。 どんだけスピードあるんだよ!っつーシュートはゴールに吸い込まれそうだが惜しくもバーに当たる。 それでもクリアしたボールを再び奪う日向。見た目にとても小学生とは思えない迫力で突き進む。 日向の“勝ちへの執念”が若林以上だと驚く翼。だって生活かかってるんだもんと思う読者(笑)。 時間はロスタイムを残すのみ。今度は日向のマークに翼がつく。互角の勝負に会場も盛り上がる。 翼がバランスを崩し隙ができる。日向はチャンスとシュート体勢に入ったが、実は巧妙なフェイントで 翼は日向の足下からボールを弾く。これを南葛・高杉が取ろうとした瞬間、なんとタケシが忍び寄り シュートをうつ。不意打ちのシュートは決まり7−6!同時に試合終了。南葛は緒戦を黒星で飾ってしまった。 |