キャプテン翼 5巻(その1)

前巻の最後にゴールを決め、あの日向に向かって《南葛優勝宣言》をした翼。そんな彼に、 「このチビ、言わせておけば〜〜〜!!」 と怒りの日向。
そして、いつの間にか来ていた南葛応援団。なぜかトラックの運ちゃんもいる(笑)。 あねごは例の翼フラッグ(特大)を振っている。 そんな、全国大会でもそれは恥ずかしいって!(笑)
例のごとく誰が何の為にやっているか謎の実況中継アナが、先制された上に一騎打ちで抜かれた日向を こう実況する。
「はげしい気性の持ち主だけにその胸中は、にえくりかえる心持でしょう」
なんか変な文章だよな(笑)。それはともかく、かなりこわい顔の日向。 そんな日向を見て、「その目をしているかぎりおまえは負けやせん」と思う吉良監督。 その面持ちは、“『あしたのジョー』の丹下段平+かつら−眼帯”だった(爆)。

そして明和のキックオフで試合再開も、すぐにボールを奪い攻める南葛。それにもかかわらず、 ポジションがFWにもかかわらず、自軍のゴールポストに寄りかかっている日向。来生が放った シュートが自分の頭上で跳ね返ってもぴくりともしない。明和がクリアしたボールを翼が奪い、 ゴールに向かっていくと、
「いつまでも調子にのってるんじゃねえ!!」
と、突然発進する日向。そんな〜、試合始まってまだ5分くらいだよ(笑)。そして実況アナ曰く、
「スライディングいやダイビングタックル
なる(絵で見てもイマイチよくわからない)技で翼を吹っ飛ばす。そしてゴールに向かいシュート態勢。コースを塞ごうとする南葛ディフェンス陣。 しかし日向のシュートのスピードが速すぎて反応できず、「ボールが消えた」と感じる南葛。 振り返るとキーパー森崎が顔面を打たれ吹っ飛び、ボールはネットに刺さる。おっそろしいゴールの 決め方をする日向。いくらチームメイトでも何かがイヤな気がするはずなのに、喜ぶタケシ。 いろいろとおかしな明和の1点目。ものすごい勢いでぶつけられたはずなのに、見た目にアザや腫れが 見あたらない森崎。しかし、「こわい」とつぶやく。そりゃそうだよな(笑)
日向がわざと森崎の顔を狙ったことにロベルトは気づいていた。「それでいいんじゃ、小次郎」と つぶやく丹下段平吉良監督。非常に歯がゆくテレビで見守る若林。
(どうでもいいけど、全小サッカー大会のテレビ中継なんて決勝のみの上に、生中継でもなく 所々カットされてるのしか見たことないんだけど。つーか、見たといってもホントにちらっとなんだけど ね(爆)。地方では中継されているのだろうか?)

ここで男1人と女1人の2人組登場。彼らは東邦学園のスカウトマン。女は小指を立てて オペラグラスを持つ(このマンガ、よく小指が立っているよな)。彼らは翼か日向のどちらかを 東邦学園にスカウトしようとしていた。
ここですごい事実が判明!あの吉良耕三監督、実は外国プロリーグ入りを断ったという意味不明な 実績の持ち主であった!ごめん、この説明じゃあ凄さがねぇよ(爆)。 要は、吉良もサッカー選手でかなりの実力だったということらしい。

ふらの小の応援もうけ、南葛はすっかり気を取り直して攻撃。翼にボールがわたると、日向がバックス (DFのこと)全員にマークさせる。しかしそれはマークではなく、スライディングタックルの嵐を かますことだった。かわされても反動で戻ってまた…ってこれ!明らかに蹴りかましにいってるよ!! 左右同時にタックルが来て、“爆発するから逃げろ!”って感じにジャンプしてかわす(爆)翼。 ところが抜かすまいと明和の選手が、後ろから思いっきり足を引っかけて転倒させる。もちろん反則。 ここで、どうしても止められないなら反則をおかしてもでも止めていいんだ!と上から言う日向。 こんな見た目に故意丸出しのプレー、絶対にレッドカードがでるよ。しかも反則してでも止める、なんて 言っちゃう日向にもイエロー出るんじゃないの?でも普通にフリーキック(爆)。

FWのくせになぜか自軍ゴール前で南葛からボールを奪う日向。タケシにパスを出しシュートをうて と指示。ゴールまでかなり距離があるのにシュートをうつタケシ。こんなボールなら誰でも止められる と思ったが、ゴール!この時森崎は、生まれたての小鹿のようにブルブル震えていた(笑)。 ここでロベルト、日向が恐怖心を与えるためにわざと森崎のあごを狙ったことに気づく。 ここで誰が言ったかよく分からない場所に吹き出しがあり、おそらく皆の気持ちなのだろうという 言葉がある。
「こうまでして勝ちたいのか、日向小次郎…」
生活がかかっていることを知っているのは読者のみであった(笑)。

またもやボールをとられてピンチの南葛。シュートを放たれるも、これまたセンターフォワードのくせに 自軍ゴール前に戻ってきた翼がクリア。何やってんだバックスは(笑)。そして翼は森崎に言う。
ボールはともだち。こわくないよ」
これを聞いた日向が、気に入らないとばかりにボールを奪い今度は翼の顔を狙ってシュート。
ともだちなら一緒にゴールへふっとんでしまえ!
と、なかなか上手いことを言う(笑)。うわ、ホントに吹っ飛んでるよ!しかしゴールポストに 手足を引っかけてなんとか死守。そして痛々しい笑顔で、
「ねっ、ぜんぜんへいきでしょ」
と森崎に言う。最初は驚くが、「もうこわがらないよ」と立ち直る森崎。
これを最初に読んだ小学生の時はスルーしていたが、人が吹っ飛んでいくシュートって。 もしそんな勢いだとしても、それを顔面で受け止めたら首もげらっ!・・・失礼、取り乱しました(爆)。
ともかく、まだ明和の攻撃で再びタケシがシュートをうつが、今度はがっちりボールを掴む森崎。 そして翼にパスして南葛の反撃。翼と岬のゴールデンコンビがナイスプレイでピッチを駆け巡る。 岬が翼にパスを出すと、日向がカットに入る。しかしさすがは岬くん。カーブがかかっており、 日向にとられることなくボールは翼のもとへ。だがシュートコースは塞ごうと日向。これまた意に反して 翼は岬へリターン。そして岬がダイレクトにボールをネットに押し込み、2−2の同点。ここで前半が 終了する。

後半は、翼と日向の点の取り合いになった。そして残り5分の時点でスコアは5−5。暑さもひどく、 テクニックより気力が勝敗を決めるとふむ東邦スカウトの女。
その読み通りか微妙だが、南葛ゴール前で翼とヘッドで競り合う日向。家族を思い、どんなことがあっても 負けないんだ!という気持ちのせいか、競り合いに勝ちゴールを決める。そして翼に向かって、
「おれのサッカーはおまえらのあそびのサッカーとはちがうんだ!!」
と吠える(生活かかってるから(爆))。ところが翼はすぐに反論。
「サッカーはおれの夢だ!!」(ブラジル行きがかかっているから(爆))
そんなやり取りに、周りはしーんとしてしまう(笑)。

試合再開。南葛は同点に、明和はリードを守るために互いに必死。FWのくせに、またもや翼をマーク する日向。ここもバックスは何をやっているのか(笑)。ボールを奪い返した明和。彼らはリードを 守ることよりさらに点をとることを選ぶ。全員攻撃をしていた南葛の守備は薄い。タケシがセンタリング をあげるが、森崎が飛び出しボールをキャッチ!先ほどとはうって変わってファインプレイ。岬に ボールを渡し、すぐに翼にパスを出す。日向とヘッドで競り合う。今度は互角だが、翼の方が先に 体勢を整えルーズボールをとる。だがすぐに追いつき、日向は渾身のスライディングタックルをかますが、 翼にかわされる(微妙に韻を踏む)。そして翼がシュートをうちゴール!南葛、またも同点に追いつく。 渾身のタックルをかわされ、日向はショックを受ける。

ここまでされたら翼の実力を認めざるを得ない。全国大会で自分と互角に戦える選手がいると思って いなかった日向。どんだけ自信家だ(笑)。残り時間もわずか。キックオフ直後、センターサークル からいきなりロングシュートをかます日向。意表をつかれ反応できない南葛。翼が飛びつくが届かない。 どんだけスピードあるんだよ!っつーシュートはゴールに吸い込まれそうだが惜しくもバーに当たる。 それでもクリアしたボールを再び奪う日向。見た目にとても小学生とは思えない迫力で突き進む。 日向の“勝ちへの執念”が若林以上だと驚く翼。だって生活かかってるんだもんと思う読者(笑)。 時間はロスタイムを残すのみ。今度は日向のマークに翼がつく。互角の勝負に会場も盛り上がる。 翼がバランスを崩し隙ができる。日向はチャンスとシュート体勢に入ったが、実は巧妙なフェイントで 翼は日向の足下からボールを弾く。これを南葛・高杉が取ろうとした瞬間、なんとタケシが忍び寄り シュートをうつ。不意打ちのシュートは決まり7−6!同時に試合終了。南葛は緒戦を黒星で飾ってしまった。


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