キャプテン翼 3巻(その1)

対抗戦が終わり監督業が終わったのか、のんびりな朝のロベルト。 翼はとっくにサッカーしに出かけて家にいない。 いつものサッカー場で南葛小サッカー部は練習中。といっても、翼と岬以外は疲れて休憩中。 強力な《転校生》(しつこい…)2人が加入し勢いづき、 地区大会で修哲に勝つぞ!と盛り上がる。ところが、石崎が「それはムリだな」と突然現れる。 今までのように学校単位のチームではなく、南葛市内で選抜チームを作ることになった。 近くテストがあることを知ると、みんな練習を開始する。ケガでまだサッカーができない石崎は、 チームメイトに対して「対抗戦でそうとう自信をつけたんだな」と思い、自分もだけどと続く。 突然キャプテンらしく、ていうか、小学生がこんな風に思うかな?という感じになる(爆)。

一方、大空家ではロベルトと翼のお父さんとで、今後についての話がされていた。 やっぱりブラジルに帰ることにしたロベルト。そんな彼をちょっといぶかしむお父さん。 実は日本に来る前にも医者にサッカー断念を宣告されていたロベルト。 やけ酒の日々で、やっぱりウィスキーを小指を立てて飲みながら港をぶらり。 人生の全てをかけていたサッカーができないなら…と、海に身を投げたところ キャプテンに助けられる。そしてキャプテンに日本の眼科を紹介してもらう。 翼のお父さんが実は凄い人だということはスルーで話が進む(笑)。 横で話を聞いていたお母さんはロベルトに、「それほどまでにサッカー一筋だったのね」と言います。 しかし、「翼ほどじゃありませんよ」と返されると、なぜかニッコリのご両親。 この時の二人の心情をどうとっていいやら(笑)。さらにロベルトは二人に頼みがあると切り出す。

場面はかわり、若林邸。若林と大門グラサンな三上さんが練習を終えたところ。
「ぼっちゃま」
ぼっちゃまー!?お前ん家、家政婦いるんかいっ!本屋からサッカーの雑誌が届いた、って 配達してくれるんかいっ!このおかしなシチュエーションは隅に寄せるとして。 その雑誌にロベルト引退の記事が載っており二人は驚く。

またサッカー場に場面が移る。南葛が練習しているところに若林が現れ、 南葛メンバーにロベルト引退のことを告げる。翼をはじめ、驚きとショックの南葛。 みんなロベルトのところ、つまり翼の家に走っていく。ちょうど家に着いた時、 必ず世界一流のサッカー選手に育てるから翼をブラジルに連れていかせてほしい、 とロベルトが翼の両親に嘆願していた。それを聞き、翼たちはさらに驚いた。 ちょうどそんな時に現れた翼たちに大人達も驚く。
翼が沈黙を破り、ロベルトにもうサッカーができないの?と問う。 二度とグランドに立てないと答えられる。本当なんだ…とショックの翼。
しかし、ブラジルはサッカーの国なんだよね?と翼は問い、 国民すべてがみんなサッカーを愛しサッカーとともに生活しているとロベルトは答える。 それは即答だった。
「ロベルト、おれブラジルへいくよ!」
なんの脈絡もわからないまま言われたことに対し、本当に脈絡なくイエスと答える翼。 そりゃロベルトも「翼ほど(サッカ−一筋)じゃありませんよ」と答えるわな(笑)。 まあ、その当時はJリーグもなかったしプロになるなら海外しかないけど。って場合じゃないよ(爆)。

どうなるの?とページをめくると、南葛SC(サッカークラブ)の選抜テストの日。 どしぇ〜(ひっくり返る)。
市内5つの小学校の各チームが集まっていたのだが、見た感じはとても5チームとは思えない人数が 集まっている(テキトー…)。それはともかく、試合形式のテストで修哲や石崎など主要キャラ達は 順調に活躍する。

そんな光景を眺めつつ、早くも翼のブラジル行きの件について悩み始める。なぜ今更…。
「キャプテンはあと二週間で出航。そのうえ翼までブラジルにつれていってしまうと、 ママさんはひとりのこされてしまう
なにを心配なんだ、ロベルト?翼ママが、か?そうなのか!?昔は考えもしなかったが…。 旦那が長期留守の家におそらくまだ30歳前の男、今で言うロナウド等の世界に名だたる一流選手が サッカー断念でやさぐれたところに居候したら…。とか、今でも考えにくいこのC翼ワールド! ごめん、言ってみたかったんだ。このネタ(核爆)。

今さらながら、翼を家族と離してしまう不安に苛まれるロベルト。 しかし、翼は岬とナイスコンビプレイで豪快にシュートを決めて、
「全国大会は優勝してブラジル行こうね!」
と、ロベルトに叫ぶ。どうやら本人は 行く気満々。ついでに一次審査にもかかわらず、南葛SCの監督・城山正は翼のセンターフォワード 就任を早々決める。

南葛SCの一次選抜では30人が選出され、南葛小からは、翼・岬・石崎の3人が選ばれた。 そこからさらに15人に絞られるわけなのだが、ぎりぎり合格の感が否めない石崎のために 南葛小の練習は石崎特訓メニューとなった。
そして、休憩中のこと。昨年単独優勝した修哲メンバーに翼・岬が加われば全国出場、そして 優勝もまちがない!と意気込む石崎。 しかしそれはわからないよ、と岬くん。全国には強いチームがいっぱいあると笑顔で話す。 全国を転々としてきた彼の情報に全員納得。(もう全国大会出る気になっている所につっこみたいが…) ここで重要情報。全国大会に出たら一番の強敵は明和FCで、エースストライカーの日向小次郎は 翼と同じ実力を持つらしい。どちらが上か分からないが、タイプがまったく違う選手だと岬は皆に告げる。

場面が変わり、噂の日向小次郎がついに登場!どうやら練習試合の最中。 ドリブルで進む彼を止めにいく敵ディフェンス。 しかし数人を吹っ飛ばして進む日向。どうやったら人が吹っ飛ぶのか、どう考えても相手を 直に蹴っ飛ばしてるよな!!という気持ちも置いてけぼりに進む日向。
「おれをとめたいのなら死ぬ気でかかってこい!」
とほざき、ボールをはさんで止めに入ったディフェンスの脚ごと蹴り上げシュート。ゴール!
もちろんシュートを止めきれなかった彼(普通の人)は、脚をケガしてのたうち回る。 あまりのことに相手チームの抗議。どうやら他の人にもケガさせたらしい。しかし、
「だまれ!!そんなにケガがこわいならサッカーなどやめちまえ」
と、かなりの横暴っぷりを披露。県大会前にこれ以上ケガ人を出したくない相手チームは 試合を中止してしまう。つーか、普通こういうことは監督が決めるのに選手(しかも小学生)が 勝手にいろいろやるよな(笑)。
それはともかく、さすがに味方にもやりすぎでは?とすごい低姿勢でたしなめられる。 それに対してもすんごい横暴っぷりを披露する日向。だったら、オレ無しで県予選を勝ち抜け! と、やっぱり監督無視なことを言う。お前らのサッカーが正しいか、オレのサッカーが正しいか はっきりするだろ。と、オレ様キャプテンぶりをいきなりぶちかます、重要人物・日向小次郎の 初登場(笑)。ホント、意味わかんね〜。つーか、なんでこんな人が後に ●人界であんなことになってしまうのか…(爆)

一方、修哲も練習試合中。修哲圧勝の中、ゴール前に上がったボールを若林がキャッチするも 敵ともつれて倒れこんだところで試合終了。その際、相手の足裏で若林の足首を蹴るような形になり、 彼はケガをする。 2巻における石崎もそうなのだが、なんで人の足が思い切り当たったらねんざになるのかよくわからない この状況。さすが、C翼!とでも言っておくか…(-_-;)

またもや場面は変わり、夕暮れ。石崎特訓後でも帰宅時はドリブルをチームメイトに強要される。 その途中に南葛一同は若林と会う。石崎をからかう若林だが、痛めた足がうずく。 そんな様子に翼は、どうしたの?と聞くが、なんでもないと答えてしまう若林。 そんな彼らを後ろから「若林源三…(略)…おまえの実力ためさせてもらうぜ」と眺める、日向小次郎。 あれ?さっき試合やってなかった?もう別の日?え、今すぐやらないの?つーことは、お前今夜 どこで寝るんだ?埼玉からわざわざ来てまた帰るのか?それとも野宿か?(爆) そんで「明和FC」ってロゴ入りの帽子あるの?すげー(笑)。

ページをめくると南葛SC初練習。そのグランドの横にあると思われるベンチに日向小次郎が寝転んで いる。やっぱり、野宿したのか!?(爆)
城山監督のほかにコーチがもう1人。2人ともadidasのジャージを着ています(笑)。 まずランニングやパス等の基礎練習から始まり、そして二手に分かれて紅白試合に。 練習を通して最終メンバーを選出するらしい。 チームの半分が修哲らしく、修哲vsその他軍団で試合開始。ベンチで大人しくしていた日向も、
「さてこっちも試合開始といくか」
と、起き上がる。試合中、若林が味方に指示を出していると後ろから「おまえが若林か」と 声をかけられる。驚いて後ろを振り返るとゴールポストの上に帽子を目深にかぶった見知らぬ少年が! つーか、ゴールポストによじ登ってる時点で気づけよ若林!「だれだおまえは」という若林 の問いに対し、「明和FC日向小次郎」とだけ答え「勝負だ若林!!」とゴールポストから飛び降りる。 ものすげースピードで走っていったらしく、反対ゴール前にいる来生から早速ボールを奪う。若林が いるゴールに向かってドリブル開始。グランドの誰もが驚く中、岬くんは、
小次郎!!」
と叫ぶ。修哲メンバーが「キャプテンこれは」と若林を振り返ると「やつの挑戦をうけてやれ!!」と 叫ぶ。さすが、1巻の初っ端から奇天烈な挑戦を受けているだけあって冷静な若林(笑)。
「さすが天才キーパー若林。話がわかるぜ!!」
と、若林に負けず劣らず小学生らしくない発言の日向。話がわかるぜ、なんて言い回しする 小学生は高度なギャグセンスを持った子だけだと思っていたが(笑)。コーチと監督は 突然のことで、止めにも入りません(笑)。このマンガでは大人は無力だ・・・(爆)。 先ほど、せっかくのシュートチャンスなのにボールを奪われた来生が日向に向かうも、肩から体当たり され転ばされる。他の修哲メンバーもタックルをかますがなぜか次々と弾かれ、難なく進む日向。 そんな彼を見て翼は、
「一気にゴールへつきすすむ。なんて直線的なドリブルなんだ」
と驚く。そこに岬くんが、
「そう、翼くんが柔のストライカーなら小次郎は剛のストライカーなんだよ」
と解説してくれる。今見ると、いかにも大人が作ったセリフだな…と思わせる感たっぷりの発言。 ここで、体格も大きいディフェンダーの高杉登場。彼なら当たり負けしないと思われたが、 日向も危機を感じたのか、ボールを蹴り高杉のみぞおちに当てるという最早つっこむ気すらおこさなくなる ことをしでかされる。抗議する井沢と滝に対し、
「ほざけ!おれのサッカーはおまえらのあまちゃんサッカーとはちがうんだ!!」
と吠える。スタイルの問題ではなくスポーツマンとしての問題だということに気づいていない 日向、小学6年生(笑)。そして若林が守るゴールに向かってシュート。皆の期待に反し、 若林は一歩も動くことなくボールはネットに突き刺さった。南葛SCの面々は驚く。
ゴールが決まり、「これが天才キーパーの実力かよ」と高笑いの日向。そんな彼にむかついたのか 挑戦しようとする翼。ところが、「今は翼くんの力をみせないほうがいい!」と岬に止められる。 すると日向が岬に気づき、笑顔で声をかける。互いに岬、小次郎と呼び合う。皆を“くん”づけで 呼ぶ彼が日向に対してだけは名前で呼び捨てなところが気になる(笑)。今年の全国優勝は明和FCだと 宣言し、あばよと去る。あばよ。なんてせりふを言うのは今も昔も柳沢慎吾くらいだよな(笑) 天才と言われた若林からゴールを奪いご機嫌で帰るも、偵察に来たのに翼という存在を日向は 知らずにいることに1人ほくそ笑む岬くん。彼はどうやら頭がいい子のようだ(腹黒いという説もあるが …彼といい長野くんといい私って腹黒い人が好きなのか?(自爆))。 しかし、他のメンバーはショックを隠し切れない様子だった。

その練習後、翼・岬・石崎の3人が帰宅途中に病院から出てくる若林と偶然会う。まさかケガを、 という石崎の問いに対し、
「チッまずいところをみられちまったぜ」
と少し微笑み気味の若林、小学6年生(笑)。ケガしてたから日向のシュートに反応しなかったのかというと、 そうでもないらしい。反応してもとれたかわからない程威力のあるシュートだったと言う。 しかし、ケガのせいだと負け惜しみは言いたくないし、ケガは自分の責任だという変に大人発言な 若林。この借りを必ず全国大会で返すことを誓うのだった。
ところで、若林が出てきた病院。ねんざなら整形外科だよね。外科・内科なんだよ、その病院。 しかも外科がAM9:00〜12:00で内科が1:00〜5:00。…せめて接骨院にしろよ若林。 ま〜た、テキトーな所を発見してしまったよ…(笑)。


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