薄桜鬼黎明録 “なんでそれからなの?録”

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【手を出しちゃった録】

未だに宿題のネオロマゲームもクリアできていない、私(いや、ほかにやるべきことはあるんだけど(爆))。しかし、私的においしいキャストだし、アニメ見てる(しかし1期はトータルで3、4話分しかみていない(爆))ので、『薄桜鬼』はチョ〜気になるゲームであった。

でも、仲間内で今後課題に出されるのは決定しているからな〜。フライングしてプレイしてもねぇ。公式ページを見てみるとなにやら本編より前の時間軸である派生ゲームが出るという。本編やってないのにそのゲームやるのもなぁ。でも気になる。

気になって仕方ないある日。占い本にその日のアドバイスが、『未知の世界にも思い切って踏み込んでみましょう』と書かれてあったので、潔く購入しました(爆)。

乙女ゲームだが主人公は井吹龍之介という男の子。京に向かう途中生き倒れ、そこで芹沢鴨に拾われる龍之介。不本意ながらも芹沢の小間使いとなってしまいつつ、後に新選組となる浪士組の面々と過ごしてきた彼の半年間を描くという内容なんですが。

その芹沢は、気に入らない相手には横暴な態度をとり、ボコボコにしてしまうという無茶苦茶な男。なので龍之介もボコボコにされまくり、しかも「犬」呼ばわりされます。そのせいでしょうか?彼の見た目がどうにも毛がフサフサっつーかボサボサした犬です(爆)。

龍之介が行き倒れて気を失い、1週間後にようやく目を覚ましたところで物語は本格的に始まります。さてこのゲーム、新選組が絡んでいるのでレベル上げが必要な戦闘があるのかな〜と思っていたんですが。違うんですね。その辺について説明書を読みながら、「なるほど。『アカイイト』みたいな感じね!」と思いました。ゲームの進め方とか流血沙汰があるとか間違ってないはずだが、「なんか違う!」というツッコミが聞こえたような気がする…。大丈夫だ、問題ない(爆)。あと以下は、ネタバレ大丈夫だ、問題ない!って方のみよろしく☆


【沖田 総司 編】

ここでは友好度という形になっており、各自5つのメモリ(爆)があるようです。なんとなーく進めていたら、いつの間にか沖田の友好度に朱印が1つ押されてあった!何だったのだろう?(爆)そんなわけで彼のルートを進んでみることに。

さて、沖田という男は飄々としており、人をイラッとさせることを笑顔で言ってしまい、無邪気に物騒なことを言う困ったヤツです。でも、飯の炊き方をちゃんと知っていたところに、私の朱印が押されました(爆)。とはいえ、主人公への意地悪や嫌味はしょっちゅう。というか、あいつドSだな。間違いない(笑)。出会いからしてSっ気たっぷり。沖田のドSと芹沢のジャイアンっぷりにいたぶられる龍之介の日々ったらもう(笑)。

彼ルートの話をまとめると、天才的な剣の使い手である沖田が人斬りとして目覚め確立する過程を辿っていく感じです。これは終盤で知ることになりますが、近藤のある一言がきっかけで、姉に捨てられたのではないかという思いや、道場の兄弟子たちの嫌がらせを一蹴することができます。それまでは自分を蔑む者はいても、心から信頼できる人間に会ったことがない沖田は、近藤のために強くなるのが自分の存在意義だとその日から思うのですが。

おかげで終始、近藤さん近藤さん言ってるんで、「また近藤さんかよ!」と思うこともしばしば(爆)。でも、近藤に頭をなでられながら褒められている沖田の笑顔は、普段のドSっぷりは微塵もない無邪気に心から喜ぶ笑顔です。近藤さん、すげー!と思わずにはいられない!!(笑)

一方、土方に対しては何故か敵対心をむき出しにしています。これも後で知ることになりますが、土方は策略を練って近藤のためになることを実行できる人間。剣を振るうことしかできない沖田はそんな土方に嫉妬しているようです。どこまでも近藤さん至上主義です(笑)。

上洛していよいよ近藤のために剣を振るう沖田ですが、実の弟のように可愛がっていた彼が人斬りとなっていくことにたいへん複雑な心境の近藤。その為か、思わず怒鳴りつけてしまう場面も。また土方も、イラッとさせられることが多々あるものの、近藤と同じように小さいころから知っているだけに、沖田が人斬りをすることに抵抗があります。そんな二人の態度が沖田を追い詰めることも。

最終的には、悪人な(笑)山南敬助の助けもあり、信念を持って剣を振るってほしいと言う近藤を偽りながら、沖田は近藤のために「ただ命を奪うだけの獣の剣」を振るい、新選組の剣となることを決意するのである。土方もそれを受け入れる決意をしたようです。

さて、主人公と沖田との関係ですが。ドSぶりにイラッとしたり、いたぶられたりしてますが(笑)。しかし情緒不安定を通り越して、狂気じみていく沖田がだんだん心配になります。フラグが立って(爆)様々な場面に遭遇し、生い立ちを聞いたとき、龍之介は自分と沖田が似ていると感じます。

龍之介はもともと武家の生まれだが、御家人株を売ってしまったり父親が亡くなったりで、貧しい生活を余儀なくされる。生活のために働いていたので子どもらしい時間を過ごしたことがない。沖田も幼少に近藤の道場に預けられ、兄弟子にいじめられたりしており、龍之介同様、子どもらしく育つ過程にいなかった。

しかし沖田は心から信じられる人に出会ったことで大切なものを得ることができ、一方、龍之介はそういう出会いはなかった。お互いが「もう一つの可能性の自分」であることを知ると、二人の心の距離が一気に縮む。女主人公とはまた違う距離感で非常に新鮮です。

最後、龍之介は新選組に関する重大な秘密を知っているため、命令を受けた沖田に殺されそうになりますが。なんと助けてくれます!が、増水して濁流と化した川の中に放り込まれるんだけどねーー!!最後の最後は沖田らしいドSぶりでお別れでした(笑)。

エンディング。龍之介は一命を取りとめ、時代が変わったころには行商をして生活していた。が、その途中山道で迷い倒れてしまう。そこにかわいらしい女の子の声がする。そして聞き覚えのある声が聞こえてきた…。力が抜ける中、顔を上げるとなんと目の前には沖田が!女の子は本編の主人公・千鶴で、彼女は沖田のお嫁さん。まさかのリア充でした(爆)。

昔と打って変わって落ち着いた様子を見せる沖田にほっとする。そして、またもやもう一つの可能性を示してくれた沖田を思い、自分も誰かのために生きてみようと思う龍之介でした。エンドロールになんかオープニング・エンディングテーマ曲のほかにエピローグっていうのも書いてあるんだけど。あ、また話が。って、なんか沖田が千鶴に腕枕しながら、一つの布団で一緒に寝てますよー!!最後に甘いの来たーーーー!!!

男主人公で乙女ゲーのエンディングってどうなるんだろう?とは思ってましたが。龍之介の友情エンドなのだろうと思ってましたが。ちゃんと友情は絡めてあったものの、やはりメインはリア充エンドでした!!(爆)


【藤堂 平助 編】

さて。まあエンディングで落ち着きを見せたと言っても、けっこうなアレ(爆)を沖田に見せられたせいもあり、次は明るそうな平助にしようと決定!しかし某動画のせいと、なによりそのキャラメルチックな声のせいで、うっかり「けんちゃん」と呼びそうになります(爆)。というわけで彼を「平ちゃん」と呼ぼうかな(笑)。でも、刀構えた時の姿はかっこいいんだぜ。

誰とも親しみやすい感じで話す明るい子で、龍之介が最初に目を覚ました時に看ていてくれたのが平ちゃんでした。いい子♪龍之介よりは年上だが、あまり歳が変わらないようなので「クラスメイト」みたいな雰囲気もあります。二人で永倉新八からおかずを死守するというイベントや、原田・新八と4人で屯所まで競争しビリは夕飯抜きだ〜で走っていくとか、さながら男子校運動部です(笑)。

クラスメイトとワイワイ楽し気に過ごす的なことと、周りの人達が変化していくことに対して不安になることと半々である、青春キラリ☆な平助ルート。その話も中盤に差し掛かった頃、あることを確信する私。沖田を最初にクリアしたけど、あいつって『チモリ(遙か3十六夜記)+皆守(九龍妖魔学園紀)』みたいなヤツだったーー!!!このゲームってこんな感じなの?って遠慮しちゃたけど(爆)。やっぱり違うよね!沖田だからだよね!!平ちゃん、癒してくれてありがとう…(爆)

気を取り直して。どうしても沖田と比べての話になりますが。自分はただ剣を振るうのみと一切迷いがない沖田に対して、平助は組織と敵対する者を斬る覚悟は決めているものの、そうでない者に対しては戸惑う場面も出てきます。ちょっと考え過ぎ・悩み過ぎなのではないかという感じもありますが、それが彼の性分らしい。そんな不安定な部分を抱えているせいか、よく行動を共にしているのは大人な原田と新八っつあんなのである。

内容はそれぞれだが、最初は一緒に悩んでいる二人。しかし、幹部である以上覚悟を決めていく平助に対し、芹沢の小間使いで隊士ではないものの重大な秘密を知っている龍之介は宙ぶらりんのままの立場。自分でもこの先どうすべきなのか、はっきりと答えを出すことができないままでいます。平助はそんな龍之介が昔の自分と重なって見え、自分と同じように考えて考え抜くよう、時には言葉を荒げながら助言をしてくれます。成長途中ゆえの苦しみを描写しているのだけど、清々しいです。沖田のおかげで…(爆)

最後、やはり龍之介暗殺を言い渡されている平助だけど、沖田同様逃がしてくれます。川には落されませんでしたよ、沖田と違って(笑)。髪を切り落とし遺髪ということで報告するとのこと。別れ際、平助は「生きろよ」と、龍之介は「死ぬなよ」と、互いに言葉を交わす。平助らしい優しく爽やかな別れでした。

その後龍之介は大坂で気が合う友人と出会い、二人で商売をするように。やがて、平助が新選組を抜けた後に油小路で死んでしまった話を聞き、それからさらに後、戦の影が忍び寄る大坂を出て江戸で商売を再開する龍之介。仕事で遅くなったある日の夜、死んだはずの平助を見かけます。平助が例の重大な秘密であった薬を飲んだ状態になっており、龍之介は驚く。千鶴が現れたので結局声はかけられなかったが、あの薬を飲んだのは彼が考えに考え抜いての結論だったのだろうと龍之介は納得し、また、側にいる少女が平助の助けとなっていることを悟り、陰ながら二人を見送るのでした。

そんなエンディングの後、やっぱりあるよエピローグ。ついに新選組が無くなってしまった後のこと。人里離れたところに例の千鶴と二人で静かに暮らす生活。で、やっぱりあるんですね。一つの布団で一緒に寝るシーンは!(爆)

例の薬のせいで平助の命は残り少ないようです。残された時間をしっかりと刻み込もうとする二人が切なくも甘ーいです。ただ、平ちゃんに言いたい。もともと若いのに、髪切ったら見た目がさらに若くなってしまってるんですけどー!君があとどれくらい生きられるかわからないけど、もし30歳になるその時は、『30歳になる試験』を受けてください(爆)。


【原田 左之助 編】

沖田ショックから立ち直りつつもう少し療養したいので(爆)、落ち着いた大人の雰囲気である原田をターゲットに。好みかどうかを問わず、なんか安心してプレイできそうなキャラっぽいので(爆)。人となりとしてはこんな感じ。♪曲がった〜ことが大き〜らい、は〜らだっさ〜のすっけです!(爆)どちらかというと新八の方がそういう紹介のされ方だけど、原田もなかなかそんな感じです。

そんな方なので、買い出し先の硯屋で会った舞妓の女の子に浪士組のことを批判され、頭にきて彼女に暴言を吐いてしまう龍之介の行動は許せません。夕飯の途中だろうがなんだろうが、龍之介を引きずって島原へ直行。ただ謝らせるだけではなく、どうして自分が悪いのかを龍之介に悟らせる原田。そして自分の過ちを理解した龍之介を褒める。すげー、その技量ったらハンパねぇ。見習いたい(笑)。

そしてこれがきっかけで、龍之介と舞妓・小鈴の仲があれよあれよと急接近。あれ?これ、原田ルートだよね?なんで小鈴と恋仲になっていくの?そしてなんで原田は色々助言してくるの?まさに、『原田先生の恋の手ほどき1・2・3!』です(爆)。そんな流れもあってか、沖田や平助ルートでは起こる事件のそばにいることが多い龍之介ですが、今回は後からその話を聞いたということが多いです。話の流れがまた違っていておもしろいです。

小鈴への想いに悩む龍之介を放っておけない原田ですが。彼が昔ヤンチャをかましていた頃、一緒に暴れて行けるところまで行こうと約束した友人が、最終的には恋人の女性を選び原田と約束した人生は諦めてしまったことが関係します。その時友人を祝福できず離れてしまったが今思えば自分は、女のために全てを投げだせる友人が羨ましかったのだろうと語る原田。そんな彼の昔の姿を見て、前・熊野別当殿の若い頃みたい…と思う私(ゲーム違うよ!(爆))

どのルートでも龍之介は今後どうするのか?を問われることになっていきますが。原田は沖田・平助より年が上のせいか、優しくでも確実に核心へ導くような問いかけ方をしてくれるのもあり、龍之介は自力で答えを出すことができます。また浪士組の中心から一歩引いた位置にあえて立っているようなポジションであるため、龍之介が恋に悩めるのも原田ルートだからだなと思います。そういや、新八とのおかず取り合い合戦でアドバイスもしてくれました(どーでもいい)。

結局、小鈴のことはどうするのかというと。「さらっていく」という大胆な作戦をとることに!男だね、いや、漢だね!!島原で捕り物を行う事件が発生したので、そのドタバタに紛れて連れ出す作戦です。小鈴は抜け出してきて龍之介と合流できたものの、屋形の女将と男衆に見つかってしまう。どうなるかと思いきや、女将たちの前に立ちはだかるのは、やはり原田!その時の顔はどのスチルよりもかっこいいー!

大坂へ逃れた龍之介と小鈴は原田が紹介してくれた人のところで仕事を始め、二人の生活をスタート。やがて二人は江戸へ移ります。ある日龍之介の洋服を購入し、なんだよ、いちゃついてんのかよ!な帰り道(爆)、同じように洋装の男とその妻と思われる二人組を見かける。うーん?と龍之介とその男は見合っていたが、それぞれの妻が呼びかける名前を聞いてハッとする。

その男は、原田でした。二人は再開を喜び、また日を改めて会う約束をします。もう少しゆっくりしてもよかったのでしょうが、原田は妻・千鶴を一人にさせたくなかったようでした。結局リア充ですが、今回は龍之介もリア充なのでまっったくノープロブレム!さすが原田、幸せなのは自分だけではないという、懐が広いエンディングでした(笑)。

さてエピローグですが。今回は布団で寝てないけど、いちゃこいてます。ええ、それが。それこそが!エピローグなんでしょう(爆)。今回は好きなだけいちゃついていただいて結構かと思います。だって、主人公も幸せなエンディングだったんだもの…!左之さん、本当にありがとう!やっと、沖田ショックが治りました(爆)。


【小鈴 編】

さて、男主人公なのに色気のない話が続きましたが、原田ルートでかわいい女の子が話に絡んできましたね。そうだよね、一つや二つないとかわいそうだよね!何のための主人公なのか?と(笑)。

小鈴ルートは原田ルートの中にあります。基本的に原田ルートで見た話なのですが、1か所だけ選択肢を変えると最初の出会い方が変わります。でも暴言吐いて平手打ちを食らうのは変わりません(笑)。

仲直りした後、座敷に小鈴を呼んで話をしたり、外で会ったりするようになるのですが。龍之介と小鈴、この二人が本当にかわいい!小鈴が可愛らしいのはもちろんなのですが、初めて二人きりで会う日、髪を結い直したり襟を合わせ直したりして「俺は何をやってるんだ?」と言っている龍之介も可愛らしいです。何これ、初々しい…。やだ、初々しい!!(爆)

ちょっと残念なのは、小鈴がなぜ龍之介に惹かれたのかが描かれてなかった点です。主人公は「=プレイヤー」なので徐々に惹かれていく様子がわかりますが、小鈴はわりと最初から好意を示しています。一番最初に小鈴をかばうようなことしたからかな?小鈴に謝った龍之介の優しさが垣間見えたからなのかな?龍之介がお母さんも亡くなり天涯孤独の身であることを知り、親に売られてしまった自分と重なる部分があったのかな?と考えるけど決め手に欠けるな〜。しかし、龍之介に会えた時の小鈴の喜びようと可愛さっといったら!!!という感じなので気にしないことにしました(爆)。

あと、小鈴ルートでは原田ルートで見た話にさらにイベントやスチルが追加されます。原田が別の芸妓から聞いてきた話を、小鈴ルートでは龍之介自身が見聞きしたりするのですが。一番のポイントは芹沢の愛人・お梅さん。元・芸妓で芹沢の愛人をやってるくらいだから只者ではないのは言うまでもなく(笑)。ここでは、このお梅さんが色々と相談に乗ってくれるようになります。

今回は原田ではなくお梅さんが、「さらっておしまいなさい♪」とアドバイス。原田に背中を押されるのもいいですが、今回は龍之介自身の手で解決したという感じが色濃くでています。河原で小鈴と待ち合わせ。小鈴は抜け出してくることに成功します。今回は邪魔物も出てきません。そのせいか、ちゃんとプロポーズっぽいことが言えました。そして、小鈴は屋形に来る前の名前が「静(しず)」であることを告げ、龍之介は「静、行こう」と彼女の手をとって京を去ります。

なんだよ、このルートには終章ないのかよ。残念だよ!でも原田ルートだけでは、小鈴と龍之介の可愛らしさを満喫したとは言えません。これだけは確実に言い切れます。このルートを通らないのは、漢が廃るというものです!(爆)


【斎藤 一 編】

他の人のルートだと、生真面目に仕事をこなし、硬い口調であることくらいしかわからない斎藤氏。そんな様子と見た目からクールガイな印象。せっかく島原に行っても手酌で静かに飲んでいる。芸妓さんが酌をしようとしても、芹沢さんの方を頼むと寄せ付けません。芸妓さんとしては感じの悪いおっさんよりクールなイケメンの相手をしたいだろうよと思いましたが、そこはそこ(爆)。

しかし、そんな斎藤イベントが新八と飯の取り合いイベント上にあるのはなぜか?新八に斎藤の分がだいぶ残っていると言うと、なぜか身を引く新八。龍之介をそそのかして斎藤の夕飯を狙わせようとします。そして龍之介が近づいてみると…。

「…この家の香の物は、絶品だ。」

…は?あっけにとられているとさらに続いて。「炊きたての白米と共に食べた時にこそ、その真価を発揮する。単純なものほど強い、ということか」…、まあ。そうなのかもしれないけど。「京野菜は絶品だというのは、本当だったのだな…」としみじみつぶやく。相槌を打つ人もいないようなので、独り言です。これ。

あれ…?この人、アホのにおいがするぞ?(爆)そう思っているところに、龍之介が残っている煮物に手を出そうとしたのですが。その瞬間、龍之介の喉元に斎藤の箸が!「獣の世界で他者の食事を邪魔したら食い殺されても文句は言えぬぞ」と、すごい殺気を込めて忠告します。どうやら食に対するこだわりがお強いようです。まさかの、孤独のグルメ 壬生狼篇でした(笑)。

生真面目ゆえの天然をかましつつも、そこは斎藤(爆)。やはり後になって知ることですが、理不尽な仕事でも淡々とこなしているのは、左利きの自分を武士として認めてくれたのが近藤や土方たち試衛館の面々であることが理由です。彼らのためにと覚悟を決めて京にやって来たのでした。また、一度刀を捨てたものの、そのことにより自分が否応なしに武士であることを自覚したこともあるため、彼の覚悟は相当のものです。

そんなこともありつつ、さすがにルートも5人目となるとイライラしてくることがあります。それは「龍之介の今後について」です。話の流れ上仕方がないのかもしれないのですが、何かといえば口答えして結果を先延ばしにするので殴りたくなります。後半になると芹沢に殴られることも少なくなるので余計です(笑)。

そんな龍之介に斎藤は真正面から今後どうするのか、かなり早い段階から問いかけてきます。やがて自分の身ぐらいは守れるようにと剣術の稽古もつけてくれます。なんていうか、お母さんです。あれ、また斎藤のキャラが分からなくなりそうに(爆)。

なんだかんだ世話を焼いてもらう龍之介にイライラしますが、なんとこのルートは彼の才能というものが開花するありがたいお話です。それは、絵の才能。芹沢も一目置くようになり、納得のいく絵が出来たら解放すると約束してくれるのですが、この辺りで芹沢は何か考えがあって龍之介を手元に置いているのが伺えます。ですが、その絵の才能を後押ししてくれたのが斎藤。龍之介の才能を認め、浪士組が手伝う相撲興行の引き札作りをさせてくれるよう進言し、また彼が今後どのようなテーマの絵を描くのか決め手になるのも斎藤です。

いつもは芹沢暗殺前に去りますが、自分でも満足のいく絵が描けずにいたのでとうとう芹沢暗殺の当日になってしまいます。新八は暗殺を止めようとしますが、斎藤はその新八を峰打ちにしてくい止めます。斎藤の清廉な生き様を表すようなその剣さばきとたたずまいに、龍之介は目を奪われます。芹沢の死後も屯所に残り、そんな斎藤の絵を描き続けやがて完成させます。

そして、秘密を知る龍之介が最期の時をせまられます。土方さんと山南さんに。すっげー、恐ぇ(爆)。ところが、そんな場面に斎藤が登場!龍之介が描いた絵を持ち出し、自分たちは約束が果されるべき機会を奪った、そして認められるべき絵はできたのだからその約束は果たすべきだ、と土方・山南に詰め寄ります。二人の決定に素直に従ってきた斎藤が折れることなく主張する様子を見て、土方さんがなんと龍之介を解放してくれます!こうと決めたらお前は折れないなって、しょうがねーな〜って感じですが。あの、土方さん。斎藤に甘くないですか?(爆)

新選組から離れた後、錦絵の勉強を始める龍之介。やがて戦があった場所を訪れその有様を描き始め、自分のテーマは「死」なのだろうと思っていたところ。会津を訪れた時、死んだと聞いた斎藤を見かけます。やはり例の薬を飲んだ状態になっており敵陣に乗り込み戦っていたのですが、その姿を見てまたもや龍之介は目を奪われます。そして求めるテーマは「死」ではなくそのすぐ隣にある「生」だと悟ります。短いながらも斎藤と会話を交わし、戦火に巻き込まれる前に龍之介はその地を去ります。

さてエピローグ。仕事から帰ってきた斎藤は、龍之介から届いた錦絵を妻に見せます。例の薬を飲んだ時の姿・羅刹になった斎藤が戦っている姿が描かれていました。いまさらですが、斎藤さんビジュアル担当っすね。わかります、私も思いのほか大好物でした(爆)。斎藤も千鶴も当時のことを思い起こさせられる程の力が、その絵にはありました。よかったね、龍之介。

で、ふたりのいちゃいちゃっぷりなんですが…。自分の想いを話しては照れて、でも目線は合わせたまま。の繰り返しです。いい雰囲気というか可愛い雰囲気ですかね。……、うーん。なんというか。布団に行くまで時間がかかる為、ここで強制終了って感じですかね…?(爆)


【土方 歳三 編】

さあ、浪士組及び新選組の話としては大本命である土方さん。月明かりを浴びる姿を見て「役者でもいける」と龍之介が思う程容姿が整っていて、腕っぷしが強くて切れ者で女にもてることを否定しないって、どんだけだよアンタ!(笑)でも芹沢をすごい目で睨みつけるっつー、ゲーム初登場時。うわ〜〜、話の内容重そ〜〜(笑)。

というわけで、芹沢とガチでぶつかるお話が中心。芹沢は無茶苦茶で理不尽な行動をして浪士組のメンバーを翻弄しますが、その行動にはちゃんと筋が通っています。悪名であろうと浪士組の名は知れ渡る、押し借りを繰り返すので会津藩が仕方なく給金を出すようになるなど、結局は浪士組のためになっているものでした。土方は芹沢に反発しながらも、敵わないと思わされたり自分たちの甘さを指摘されたりで、悔しい思いをさせられます。

そんな話の流れの中で一番の山場はこのシーンではないかと思います。大坂相撲の力士たちとの乱闘騒ぎを起こした後、土方は憤慨した様子で何のために京に来たのかと芹沢のところに乗り込んできます。そこでも芹沢はしれっとしており、逆に土方に何のために京に来たのか質問します。そこで近藤を押し上げて名を広めるためだとガツンと言っちゃいます。チョー真っ向。

そして芹沢は土方に、その割には自分は泥にまみれてもいいという覚悟や必死さが足りないと言います。そして、どうしても近藤を押し上げたいというのなら「貴様は鬼になれ」と告げます。土方は後に「鬼の副長」と呼ばれることになりますが、そのきっかけとなるこのシーンのスチルはとても迫力があります。

話の中盤、内外の諜報活動や隊士の監視などを行う「監察方」という役職ができます。近藤派で作った役職なので芹沢は公平になるよう龍之介にもその仕事をさせるよう命じます。監察方メンバーは後から入ってきた山崎と島田。彼らと仕事をするようになるのですが、山崎は近藤派というか土方命で、“きっちりくん”な性格なので、いまいち立場がはっきりしない龍之介はお気に召さないようです。

土方ルートでは知り合い程度で終わってしまいますが、小鈴と何度か会うシーンがあります。骨太シーンが続くので、小鈴が出てくるとつい私の春風…と心なごみます(笑)。小鈴と別れた後、山崎が登場。芹沢のせいで悪評が高くなってしまっているのに、のんきに小鈴と話している龍之介を見てついに怒りMAX。あー、そのタイミングじゃ「リア充爆発しろ」って思う子になっちゃうでしょ!違うでしょ(笑)。

そして二人は殴り合いのケンカをするのですが、やがて疲れてしまい川辺で傷を冷やすことに。そしてそれぞれの身の上話や思っていることを話して、お互いを理解するようになりました。やだ、青春!!平助以来の爽やかストーリーだわ!その会話の中に山崎が土方から聞いた彼らが京に来る前の話がでてきますが、近藤と土方の絆がとても固いことが分かるものでした。沖田が焦り、つい嫉妬してしまうのもうなづけます。ところでケンカした後、青春のお約束通りに龍之介は山崎とすっかり仲良くなります。ていうか、「これ土方ルートだっけ?」と思っちゃうくらい山崎です(笑)。

余談ですが、龍之介と山崎が羅刹たちの死屍累々な料亭の後始末を土方に命じられるシーンがでてきます。これはホントどうしろと…って思っちゃいました。血まみれの部屋、多数の死体…。別に私がやるわけじゃないけどさ、いっそ火をつけたい…(爆)。あと、こんな状況になるまで新見の裏切りに気付かなかった自分に憤慨する土方さんも恐かった…。返り血なんてもんじゃなかったよー(泣)。

どのルートよりも強い存在感を放つ芹沢ですが、どこか土方たちを試しているような節があります。鬼になれと言われてぶつけてきた土方の態度。多数の隊士を従える大将の器ではなくとも、土方の期待に応えたいと言う近藤。そんな彼らの姿を見た後、一瞬、満足そうな笑みを見せるのです。暗殺のため土方たちが踏み込んできた時に芹沢が羅刹になったのも、最後の試しということだったのかもしれません。土方が止めを刺した時、芹沢は微かに笑みを浮かべていました。

一方、山崎がなんとかして芹沢暗殺の場から離そうとしたものの、龍之介はそれに気づいて屯所に戻り羅刹となった芹沢を目の当たりにします。なんだかんだ言っても芹沢を慕っていた彼は、必死に叫び芹沢の理性を取り戻そうとしますが、喉を斬られてしまいます。一命を取り留めたものの、もう声を出すことができなくなってしまいました。屯所から離れたところで療養していたのですが、色々助けてくれるのもやっぱり山崎。これ、いっそ山崎ルートでいいんじゃね?(笑)

その後龍之介は、山崎が連れてきた蘭方医・松本先生のもとで働くことになります。やがて鳥羽・伏見の戦いが始まり、京から撤退する新選組を乗せた軍艦で松本先生と一緒にけが人の手当てに追われます。事情が事情なので知っている隊士とは会わないようにしていますが、そんな中松本先生は、山崎がもう危ないから彼のところに行ってあげなさいと言ってくれます。自分の代わりに戦況を巻き返す新選組を見届けてほしいと龍之介に頼み、息絶える山崎…。ここからまた龍之介の運命が大きく動き出します。

必ず勝利すると信じていた山崎の言葉とは裏腹に、敗走を重ねていく新選組。山崎に続いて、龍之介は局長・近藤勇の最期も目の当たりにします。少し離れたところにおり、風貌も変わった龍之介に近藤は気づき微笑みかけてくれます。声が出ないけど必死に泣き叫ぶ龍之介。山崎に続いて非常に悲しいシーンでした。その後、松本先生について会津に行くのですが、松本先生は会津に留まりけが人の治療に専念すると言います。親友の頼みを全うしたい龍之介は、北走する土方たちを追っていくことを決心。そんな彼を松本先生は手引きしてくれます。松本先生の優しさと男前ぶりに惚れそうだよ…(笑)。

蝦夷の陣地。突然声があがり、そちらの方を見てみると土方が兵士たちにお酒を一杯ずつふるまっていました。その顔は鬼の副長ではなく、あのおおらかな近藤のような、穏やかな表情をしていました。土方が近藤の分まで新選組を背負い、そして武士として揺るぎない信念を持っている様子を見て、龍之介は嬉しくなります。彼のところには千鶴がお酒を持ってきてくれます。龍之介は下戸だがその酒を飲み、おいしいと感じることができます。

その後、千鶴から口がきけない男がいると聞きもしやと思い龍之介を呼び出します。最近になって芹沢が夢に出てくると話すのですが、芹沢がどれだけ土方の中で大きな存在だったかが伺えるシーンでした。そして龍之介に自分の髪と写真、形見の品を家族に届けるよう頼みます。龍之介は山崎の約束通り最後まで残りたかったのですが、頼みをきかないと斬ると刃を向けられてしまいます。こんな時に鬼に戻るなんてずるいよ土方さん。龍之介がうなづくと元の優しい表情に戻る。やっぱりずるいな!(笑)涙ながらに形見を受け取って、龍之介は走り去っていきます。

新政府の目をかいくぐって無事家族に形見を渡した後、龍之介は近藤と土方がかつてここで将来の夢を語っていたであろう多摩川を眺めながら思います。未だにどんな道を行けばいいか決まっていないが、この生き方でよかったと思えます。声を失ったり、親しい人達を亡くしたりと不運にも見舞われる龍之介ですが、最後の武士達の生き様を近くで見ることができた素晴らしい人生なのでした。

さて。そんな「男の中の男達!」な話から一転エピローグ。な、なんと!こ、これが噂のデレ方さん!!新選組の鬼、誕生!を見てきた後に突然これでびっくりだよ!千鶴かわいいよ!(突然ついでに)そりゃあ土方さんも千鶴のこと「上等な女」って言っちゃうよ(笑)。そして、もしかしてごかいに…かもって。さすが土方さん!他の追随を許しません!特に斎藤終章なんて、大きく引き離されてるじゃないか!斎藤さん、がんばって!!(爆)


【芹沢 鴨 編】

土方さんをクリアするとなぜか開ける芹沢ルート。今までにはなかった選択肢も出てきます、一番最初から。だから本当に最初からやり直し。おいーー!時間がかかるよ!神子様、逆鱗貸してください(笑)。

土方ルートでほぼ分かりますが、芹沢は敢えて近藤や土方たちに理不尽なことを言ったり、彼らにもそんな行動をさせたりします。浪士組の悪役となり、名を上げようとする土方たちの大きな壁として自ら立ちはだかるのです。このルートでの龍之介は、近藤派の隊士たちとは交流が薄く芹沢の側にいることが多くなる分、今まで横暴としか思えない行動の真意がわかるようになります。

さて、どのルートの後半でも芹沢は今までとは明らかに違う様子で暴れだしたり、殺してしまうのではないかと思うほど人を殴り続けたりするのですが、その理由がここで明らかに。ある日島原で飲んでいたら突然、ここはどこだとかお前は誰だとか言いだします。古くから仕えてる平間のことすら分からなくなっており、龍之介はぶん投げられてしまいます。龍之介が飛んで行った先は薩摩の浪士達が。彼らを目にした時、芹沢は正気に戻っており浪士達を挑発します。とそこで、金髪の浪士が芹沢に近付いて「お前は病に侵されている」と言い放ちます。

龍之介は驚きますが、芹沢はそれがどうしたという感じ。この病で死ぬことを望んでいるとさえ言い切ります。翌日、龍之介は古くから芹沢に仕えている平間から病気のことを聞き出し、昼も夜も酒を飲むのは日々正気が失われることや手のしびれ・震えをごまかすためであることが分かります。ボロボロな体なのに、なぜ浪士組に参加したのか龍之介は平間に尋ねますが、彼もわからないようです。やはり何か考えがあるようですが真意はわかりません。

また、愛人のお梅から芹沢の意外な過去を聞くことができます。お梅は隊服をあつらえた呉服屋の妾で、料金の取り立てに来たら芹沢に手籠めにされてしまうのですが、しばらくしたらまた通ってくるようになったという不思議な人。実は芹沢を殺してやろうと企んでいたのですが、実行しようとしたその時、芹沢は気づいたものの「お前になら殺されてもかまわない」と言い放ちます。

ここで芹沢が最初で最後に惚れた女性という話が出てきます。その女性は病にかかって亡くなり、やがて芹沢も同じ病にかかるのですが。自分の体に巣食うその病は、愛する女性そのものなのだと、だから命を落とすのはむしろ本望なのだということでした。お梅はその女性に似ているから、殺されてもかまわないと思ったとのこと。その話をしながらお梅の手をなでる芹沢の手は、驚くほど優しいものだったそうな。そんな話を聞いてお梅は、芹沢への殺意が消えてしまったという…。

な…んだ、と…。まさか、そんな。芹沢はオヤジ萌え要因だということなのか…!?(色々台無し)しかもその回想スチルはお梅が芹沢に膝枕してるっていう。こういうのどうなんでしょうか?渋いオヤジ好きの人ーー?(笑)

愛した女性がそうであったことから、真なるものとは多くの泥をかぶりながらその下にきつく根を張る蓮の花ようなものだと芹沢は思っているそうです。行き倒れていて、生きたいかと尋ねられて「生きたい」と答えた自分や、武士として名を上げようと必死にあがく土方や近藤たちの中に、芹沢はそういうものを見いだしたのかもしれないと龍之介は思いました。

なんだかんだで、芹沢暗殺の日。やっぱり龍之介は暗殺現場に踏み込んでしまうのですが、今回は芹沢を守ろうと刀を抜きます。でも原田に右肩刺されたーー!立場上仕方ないけど、なんか悲しい(爆)。いよいよ危ない龍之介。すると芹沢が例の薬を飲み、羅刹となり龍之介をかばうのでした。そして龍之介に回し蹴りを食らわせ現場から追い出し(この辺りがチョー芹沢)、逃げろという彼の言葉に従い龍之介はその場から走り去るのでした。

その後龍之介は平間と合流し、京を脱出して芹沢の実家で世話になります。やがて薩長軍と幕府軍の戦いが始まり、新選組がどうなっているか気になる龍之介。平間に行かなくていいのか聞かれますが、そんなことはないと言ったものの。その晩、夢に芹沢が現れます。生前は酒を注ぐだけでしたが、今回は一緒に酒を飲みながら新選組がどうなっているか見て来いと命じられます。最後には「犬」ではなく、ちゃんと「龍之介」と呼んでくれました。すっごくいいシーンなんだよ、これ。でも夢枕の芹沢さん、妙に後光が差しすぎちゃったせいか爽やかなんで、ちょっと笑っちゃった…(爆)。

そして新選組の部隊にこっそり潜り込みます。そこで見た近藤や土方たちの振る舞いは、かつての芹沢の姿と重なります。特に土方さんが敵前逃亡者を切り捨てたシーン。鬼だわ〜。会津で斎藤に気づかれてしまったので部隊から逃げ出し、それでも新選組を追う術を探していたところ、島原で芹沢の病を見抜いた金髪の浪士・風間に出会います。彼が蝦夷まで連れて行ってくれることに。その船の上には千鶴の姿もあった。

彼らが五稜郭に辿り着いた時は、すでに戦闘は終わっており、千鶴は焼け残った誠の旗を抱きしめて涙を流していました。龍之介は彼らと別れ、長い時間をかけてこの地での新選組の様子を聞きまわります。花が咲き誇る桜の木の下で、龍之介は啖呵を切って敵陣に乗り込んだ土方の話を芹沢に報告。芹沢が自身の暗殺を以って作り上げた新選組は、最後まで力強く、どこか芹沢の面影が残るものでした。そして龍之介は芹沢に別れを告げ、新たな一歩を踏み出そうとします。このようにして芹沢は、新選組の、そして龍之介の無茶振り父さんでありました(色々台無し)。

で、あれ?終章あるの?え、風間?一応あの人攻略対象らしいけど、関係なくねぇ?それに千鶴がツンデレだよ。そんな千鶴見たことないよ。診察手伝うのはいいけど、風間の普段着が派手だよ。近所の人の話題になるよ、それ(笑)。一応正体とかは知っているけど、思ったことを正直に言おう。オマエ、誰やねん!!(笑)


【いろいろまとめ】

いやいや、ついハマってしまいました。非常に面白いゲームでした。本編における隊士達の考え方などが、どういう経緯で成り立ったのかを見せるものだそうですが。私はアニメ見てるし、ネタバレも普通に踏んでいるので本編を全く知らないわけではありませんが、ほぼ知らない状態でプレイしてもいいと思います。プレイ順は、このレポの順番の沖田を平助を入れ替えた順でいいと思います。沖田に理解がある人はこの順でいいと思います。ふふっ、ふふふふf(思い出し壊れ)。さて長々書いてきましたが、個人的なツボ・やっぱり気になったことなどを箇条書きにして終わりにしたいと思います。

・「僕のお嫁さん。可愛いでしょ」という沖田のセリフを、不覚にもかわいいと思った
・龍之介が沖田に言い放った「お前……結婚できたのか」のセリフに激しく同意
・平助が思ったよりちゃんとした子だった。打ち合わせ中あまりに茶々を入れるので、「ちょっとだまってて。しーっ!」とディレクターに言われるようなことはない(笑)
・平助セリフ「あ、龍之介じゃーん」の口調を真似する龍之介
・原田がちょっとしんみり語ってるのに、意図や空気など全く読めない新八っつぁん
・酔うと必ず自分の切腹話をする原田を見て、気をつけようと思った
・着流しの為、ちらりと見える右ふくらはぎ1枚と、大胆にのぞく左ふくらはぎ1枚な斎藤スチル(爆)
・終章で「お前を嫁にもらえてよかった。本当によかった」と大事なことを2回言う斎藤
・なにがなんでも嫁と一緒にいたい斎藤。明日こそ早く帰れるのか?
・鬼だったその分、並みならぬ反動のデレ方氏
・そういえば平助が出てこなくなった土方ルート後半
・龍之介を犬と呼ぶが、自分も大型の老犬みたいな芹沢
・私のジャンルを整理してみてこうなった→1.男前系 2.お母さん系 3.呪われちゃってる系
・「呪われちゃってる系」は好きとかそういう問題ではなく、「衝撃をお見舞いしてくれやがった!」かどうかがポイント
・なので沖田、『呪われちゃってる系』に殿堂入り!(爆)


【番外録 チモカミを目撃せよ!】

例のごとく開催された仲間たちとの会合。もはやネタお披露目会になってしまったこの会合(それは私のせいなのか?)。私は友人たちが良い人なのにつけこんで(爆)、かなり強引に沖田(=チモカミ=チモリ+皆守)ルートをプレイしてもらった。

幸いみんな興味を持ってくれた。そしてコントローラーを握るのは、私と同じロマンス音痴・Pさん。でもこのゲーム、後半の個別ルート以外は誰かのイベントに必ず辿りつけるようできているので、音痴はあまり関係ないはず。

と思いきや。私のメモカでプレイしているので、選択されているものは分かりやすく表示されている状態ですよ。個別ルートに入ると、その人の高感度が上がるかどうかなわけですよ。選択されていないものは、要はハズレにあたるわけなのですが。なのに何故悩む?

魅惑の選択肢♪

いやいやいやいやいやいやっ!魅惑じゃなくて、ハズレだからー!!Hさんに説得されて仕方なく正解を選択するPさん。どんだけ挑戦者、あるいは開拓者精神の持ち主だよ。その気持ち、わからんでもないけど(爆)。とかなんとかやりつつも、たまにNすさんがコントローラーを持ちつつ、話を進めてもらった。

すると、ヤンデレの「ヤン」の部分が強調されていく沖田。情緒不安定かつ、飛んでくる血しぶき…。そのたび、静かながらも「うわ〜〜」となる友人たち。ごめんね、やっぱそう思うよね。唯一本編をプレイしたことがあるNJさんはかなり驚いていた。本編ではこんなひどくないからー、とまさかのフォロー(笑)。

沖田が血しぶきをあげつつも、話は浪士組の内情がはさまれてくる。どうしても資金難のことがクローズアップされてしまう、浪士組の現状。そのたびPさんがつぶやく…。

「…、貧乏だ〜〜。」

そこー!?そりゃあ、浪士組運営にはたいへん重要な問題だけどさー。画面の向こうの人々にまかせてはいられないのですか?もしかしたらアンジェリークのように自分で育成できないことに歯がゆさを感じているのかもしれない!しかし、他の人はその辺りを特に気にしている様子はないという…(笑)。

ところで突然、なにやらPさんが箱を開け出したのですが。はい、と渡されたものを見てみると…。

なにこれーー!?一瞬、公式グッズかと思ったよ!え、自分の絵とか写真をキットカットにできるの!?え、睡眠時間削ってまでやったの?ありがたいけど、何してるの!?寝なさいよ(笑)。襦袢の柄がハートとか、品名の背景が血しぶきだとか、妙に細かいところ凝ってるし!すごい、すごいよ…。う、うん、かわいいよ。でも、血が…!!(笑)。いや〜、驚きのあまりすごく汗かいちゃったよ!

しかしそんな私たちをよそに、沖田は順調にヤンデルートを進んでいく。後半、あれ?やっと沖田の人間らしい心情を見ることが出来るかな?と思ったら、「近藤さんのためになるか、云々…」。そんなシーンが何度もあって、そのたびに友人たちが「そうきたか!」と驚きつつも、「ブレないな〜〜」と妙に感心せざるを得ないことの繰り返し。

常に「近藤のためになるかどうか」が軸で、全くブレない男・沖田総司。そんな彼のエンディングを見たとき、友人たちはいったいどうなるのか?正解は。「うわーー!!…。リア充爆発しろっ」…言った、言ったよ!うん、まあ、そう思うよね(爆)。こうして、黎明録における沖田の衝撃度は誰に対しても高かったことが確認されたのであった…。

一応フォローすると、アニメでの沖田最期はとてもかっこよかったんだよ。1期で薫にそそのかされて羅刹になっちゃうんだよね。近藤が斬首刑になって土方を責めるんだけど、土方を狙う何十人もの連中に遭遇し、彼を守るために羅刹になり最後の力を懸けて戦うんだよ。土方と千鶴が現場に着いた時は、斬られた男たちと沖田の刀だけが残されていたんだよ。羅刹って自分の寿命を削って力を増強させるから、限界が来ると灰になって消えてしまうんだよ。だから沖田は…。

沖田の最高の見せ場で、たぶん、アニメ全体の中でも一番良い回だったのではないかと思います。あ、そういえば。連中に立ち向かう前、手から決して離さないようにするためか、刀を持つ手に白い布を巻きつけながらこうつぶやいたっけ。

近藤さんが新選組を託した土方さんなら、僕も守らなきゃダメだよね。」

……。ゲームだろうがアニメだろうが、どんな時でも決してブレることのない男・沖田総司。彼がブレる時とはどんな時なのか…?本編やるのが、恐い(爆)。



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