キャプテン翼GOLDEN−23 1巻(その2)

場所はおそらく都内の大きなホテル。男子サッカー、UNDER-22日本代表候補メンバー発表会である。まずは監督の発表。なんと、吉良耕三である!報道陣は「意外な人選」と驚く。吉良は低学年の指導しかしてこなかったし、U-19の賀茂監督がそのままになると思われていたらしい。問題はそこではない、と思う読者は少なくないはずだっ!(笑)

ここで読者向けに吉良の紹介。かいつまんで言うと、サッカーが盛んになる前から、全国各地で主に少年を対象としたサッカー指導をする。勝利にこだわる厳しく激しい(やってる方は命がけだったと思われる)指導は賛否を呼んだらしい(そりゃそうだよな)。でも日向・若島津・タケシを育てたのは実績に入るらしく。また、沖縄にサッカー文化を根付かせた実績もあるらしい。「酒豪ぶりは至る所で有名」とついでに書かれてある。酒豪というか、ダメ人間っぽかったよね(笑)。あ、あれ?海外のプロ選手になる話を断ったエピソードは?も、もしやそのネタ抹消された!?

いよいよ記者会見が始まる。吉良は懐から何かを出そうとしていた。会見前夜、吉良が冷蔵庫を開けるとそこにはワンカップがひとつ。それを一気に飲み干す吉良。あたりには様々な酒の缶や瓶が転がっている。吉良は用意してあった墨と筆と半紙にむかう。筆を持つ手が震え…震えて…(大爆笑)。アル中震えなのか何なのかわかんねーっ(笑)。その震えをぴたりと止め、一気に書き上げた文字を記者会見で披露する。その文字とは!

『禁 酒』

え、ええ〜〜〜〜っ!!オリンピックで金メダルを取るまでは禁酒の覚悟で臨むとのこと。大の酒好きである吉良の人となりを知る者なら、誰もがその熱意・覚悟を読み取った。と解説があるのですが。いや、知っていても読み取れないよっ!なんか色んなものが血迷っているぞ、この世界…。

見てるこっちがぶるぶる震えるのに、凍てつかない記者会見が不思議だ…(笑)。強化合宿に参加する30人の発表前、唐突に片桐さんが登場。海外にいる翼・日向・若林・葵・赤井(後ろ2人はどうでもいい)は召集されないことを告げる。

では代表候補選手30名の発表を、と促されるが。それも合宿が始まってからのお楽しみ、と会場を驚かせる。すでに当人達には伝えてあり、翌週Jヴィレッジ(福島県)の合宿初日に現れたのが代表メンバーだと告げて立ち去ろうとした。もちろん、慌てふためく会場。なぜ「これじゃ記事が書けませんよォ!!」という叫びが一際大きく書かれているのか、というのが最大の謎であった(笑)。

スペインはバルセロナ。浜辺でひとりボールと戯れる翼。傍らで早苗が、パソコンを見て…なぜ浜辺でわざわざ…。インターネットで吉良がUNDER-22日本代表の監督になったことを知ったふたり。新しい戦いが始まると、意気込む翼。それにしても、なんか不憫なカップルだよな〜ど〜でもいいけどさ〜。なんかな〜〜(笑)。

そして合宿初日。報道陣も一般ギャラリーもたくさん集まっている。その中に現れた選手は…いつもの面子だった(身も蓋もない…)。あと、ユース編にでてきた“リアルジャパン7”とかいう、「どうでもいい」寄りのキャラもいる。中学生編の前半で消えかけていた、大阪のキーパー・中西も選ばれていたよ!中西・浦辺・石崎が選ばれているのが不思議だ、とギャラリーの誰かが言うのだが。石崎がヘタなヤツという位置づけが分からん。最初はそうだったが、中学生以降はそうでもないんだけど。そういう設定だったな〜、と最近思い出したような感じだよね〜。

それぞれの意気込みが書かれているのですが。MFC(マイ・フェーバリット・キャラ)1位の岬は、ケガの為ワールドユース本戦で数分しか出られなかったので今回は予選を含む全試合出場を目標とする。次は三杉。突然、「ブレイブハート(勇気ある心)」とか言い出す(心の中でだが)。何、何なの?この心臓の鼓動が続く限り戦う、ってことらしいんですが。勇気とどういうご関係が?(笑)心臓病の彼を返してくれ、と思わずにいられない(爆)

松山は海外リーグへのアピールをしたいと、わりと普通(笑)。若島津は、「また若林との激しい正GK争いが始まったんだ!!」と思い…思っ…(大爆笑)。あの〜、森崎や中西の立場は!?そりゃ、あんまりだっ(笑)。

それぞれが胸の中で、今回の目標なりを掲げているわけですが。それはさておき。これ、誰だっけ?っていうのが、ちらほら。明和とか東邦の子かな?この子は、松山と同じ学校だった子かな?なんとなく覚えてる自分が恐い(爆)。

代表候補者メンバーがランニングを開始。ギャラリーで、「吉良監督は奇妙なことをする人だと聞いていたけど」選ばれたメンバーが普通だと言う。そんな前フリがありつつ、候補者が32人と2人多い。Jリーグや大学リーグでも見かけない顔。その2人が何者か気づいた人がいたが。

そこで吉良監督がスタッフに合図を送る。金網の上に上っていたホペイロ(用具係)の井出とフィジカルコーチ補佐の高井(新キャラ)が、3つの垂れ幕を下ろした。そこには!

一人一芸
可能性
気持ち

数ページ前にあったギャラリーのセリフがまさか、前フリだったとは!(笑) 解説しますと、今回の合宿のテーマでして。自分の持っている最大の武器(C翼でこういうと何かサッカーらしからぬものを連想しちゃうよね(笑))をアピールしてほしいこと、ポジションのコンバートを含めあらゆる可能性を試すこと、喜怒哀楽のないプレイをするヤツは使わないこと、だそうです。

個人的には「喜怒哀楽があるプレイ=日向」という連想だったので、皆が日向みたいだったらイヤだなと思いました(笑)。可能性という言葉にギャラリー(おそらくどこかの記者)が、あの2人も未知の可能性を買われて合宿に呼ばれたのかと吉良に質問。新キャラ・古川洸太郎と風見信之介はフットサル日本代表の選手であった。

この2人、実はリアルジャパン7とかいうユース代表強化のためのメンバーに選ばれていたと吉良監督がカミングアウト(ユース編を知らないと何がなにやら。知っていても何がなにやら(笑))。しかもそのメンバーは11人いて、古川・風見はフットサルを優先して前回は参加しなかったとか。で、残る2人も合宿に来るとか。うわ〜、ムダにキャラクター増やすなよ〜。どうせ収拾つかないんだからさ(猛毒)。

(つづく)


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