キャプテン翼 8巻(その1)

執念でシュートを決め、再び武蔵がリードする形に持ち込んだ三杉。しかし、それきり立ち尽くした ままピクリとも動かない。ピッチの中も外も、そこにいる全員が呆然と見つめる。 まさか・・・と誰もが凍りついたまま動けないでいると、三杉の指先がピクリと動く。 「……うごいてる。ボクの心臓は……まだ動いている。」そう言いながら左の胸を押さえ、

「だいじょうぶだ。ボクの心臓はまだこわれちゃいないんだ。」(歴史的名言)

三杉はそう言って、なんともいえない笑顔で顔を上げるのであった。ホッとした笑顔で三杉に駆け寄る 武蔵イレブン。仲間に支えられながら、三杉は翼にリードした1点を守りきって決勝進出だと宣言し 歩き出す。一方、南葛は再びリードされてショックを隠せない。しかし(なにがなんでも明日の決勝 に出たい)若林は、たかが1点まだ返せるぞとチームメイトに叫ぶ。続いて南葛応援団が、試合は 審判の笛がなるまでわからないんだ、と励まされて士気を高める南葛イレブン。翼は、“サッカーは 10秒あれば1点取れるんだ”、という(普通の人が納得いくようないかないような)気持ち を持ちつつ、また追いついてみせるぞと誓う。

残り時間2分で試合再開。三杉は自軍ゴールポストに寄りかかっている。 さっそく2人かかりで翼がマークされて動揺する来生。若林に、ここまで 勝ってこれたのは翼ひとりの力じゃないんだとツッコミ(笑)を入れられ、得意の修哲トリオで切り抜け ようとすると、三杉に他の2人にマークをつけるよう指示を出される。「修哲トリオで突破するぞ」 とか、作戦を口にしてはいけません。さすがに気づいたのか他の選手にパスを出そうとすると、 またもや三杉に読まれてパスが出せなくなる。そうこうしているうちに、ボールを取られる南葛。 まずい、と誰もが思った瞬間。忘れた頃にやってくる石崎の活躍!なので三杉もこれは読めず (笑)、ボールは石崎に取られて再び南葛の反撃。

しかし、武蔵の守備は堅くやはり攻めきれない。そこでついに動いたのが岬(MFC<マイ・ フェーバリット・キャラ>1位)。どう考えても皆さんに忘れられているが、負けたら即転校という 昔の日●テレビ的な条件のもとに岬はいます。若林の借りと次元が違います(笑)。 みんなとのさよならゲームにはまだ早いんだ、とぐんぐん武蔵の選手をドリブルで抜いていく。 南葛のもう1人のキープレイヤー・岬を警戒する三杉は、チームメイトに岬のドリブルを止めれば 勝利は武蔵のものだと言う。けっこう言葉でプレッシャーをかけてくるよね。ある種、 日向より怖いね。三杉くん(笑)でも、翼のマークはいっこうに緩まない。そこへ若林は、 思い切ってシュートをうてと叫ぶ。翼もシュートだと叫ぶ。そして思い切って岬はシュート。しかし、 キーパーに弾かれてしまう。

だが翼は最後の最後まで試合を捨てるもんか、と根性でルーズボールを 拾う。取った場所はゴールライン近く。シュートを狙うにはちと厳しいところ。 しかし三杉は、翼は狭い角度でも正確にシュートをうってくるからシュートコースを全て ふせげと指示。(正直、そんな間にシュートうたれてると思うが)シュートコースをふさがれ、 結局シュートはうてない翼。審判がしきりに時計を見ていることから、残り時間はもうない。 それでもあきらめない翼は、顔に当たる雨で思いつく。ボールを真上に高く蹴り上げ、そこから オーバーヘッド!すごい跳躍力です。周りを囲む武蔵FCの身長を越えてます!! だけど、ボールは三杉の真正面。追い込まれながらもすんごいプレイの翼を称えつつも、このシュート だけは運がなかったね、と三杉はボールをクリアしようとする。
やはり勝つのは武蔵だった!!」 (←三杉が自分で言っちゃっています)
ところが、ボールに向かって飛び込んでくる姿が!そのままヘッドでゴールに 押し込んだのは岬(MFC1位)であった。さすがゴールデンコンビ! 最後の最後で翼のオーバヘッドがパスだということをよめなかった三杉。キーポイントは岬とよんで いたのに、ついつい翼がシュートをうったもんだと思ってしまったことに、まだまだボクはあまかった とがっくり反省。でもそんな姿は、他の選手と比べるとかっこいい度がちがう気がします(笑)。

さて、武蔵のキックオフで試合が再開。主審が笛をくわえており、残り時間もほとんどありません。 皆が延長戦かな?と思っていたが、翼だけは違っており再開早々ボールを奪う。 そしてセンターサークルを少し越えた所から武蔵ゴールを狙う。心臓病を背負いながらも自分の限界 に挑んだ(ホントにね)三杉に答えるためにも、一瞬でもムダにしてはいけないと思う翼。てなわけで 残り時間ギリギリまで粘り、シュート体勢。いつの間にかゴール裏にきていた弥生が三杉に、彼は シュートをうってきます!と叫ぶ。もちろん承知している三杉。翼が放ったのはセンターサークル近く の超ロングシュートなのにキーパーがなぜか反応できません!(ダメ過ぎ…)三杉がいる方とは逆方向 にボールは飛び、三杉はそれを追う。しかし、届かずボールはネットに。それと同時に主審の笛。 判定はゴール、そして試合終了。

いつの間にか雨がやみ、夢中でシュートをうったせいか、やや信じられない様子で自分達が勝った事を 理解する翼。そんな彼の向こうには(なぜか)かなりきれいな虹がでている。喜びで南葛イレブンが 翼に駆け寄る一方、倒れ伏す三杉に弥生が駆け寄る。弥生に支えられながら体を起こす三杉に、 翼は駆け寄っていく。2人は互いに称え合い、三杉は翼に最後まですばらしい試合が出来たことが 嬉しいと語る。翼に、そしてチームメイトにありがとうを言い、弥生に肩を貸してくれないかと言う。 そして弥生に、キミの指示がなかったらこんな良い試合にならなかった、ありがとうと告げる。 思わずそうだったけ?と思い、前回のレポに書かれていたか確認。書いてあった、 よかった(爆)。マネージャーの最後の仕事としてベンチまで連れて行ってくれ、と三杉は言い、 涙を流しながらも弥生は彼に肩を貸す。そして去り際、
「やっぱりボクはサッカーをやめないよ」
と三杉は翼に言う。1、2分しかプレイできなくても必ずグランドに立ち、いつか心臓病に打ち勝って みせると言ってピッチを後にする。

翌日。太平洋上に浮かぶ船。船上で作業員が船長に、「いよいよ今日ですね。翼くんの決勝戦」と 言う。その言葉に「もし今日まで勝ち残っていればの話だがな」というのは大空キャプテン。 そんなことを言いつつも、心の中では息子が勝ち残っていることを信じており、海の上からがんばれよ とエールを送る。
そして南葛市。南葛応援団feat.南葛小サッカー部(爆)は、最初にヒッチハイクで乗せてくれた トラックの運ちゃんを待っている。トラックに乗り込むと、「今日まで送り迎えほんとうにありがとうね」 と言うあねご。ええっ、大会の間家まで往復してたの。あんたら!?お、恐ろしい…。 こんな所までトンデモ設定(笑)。決勝まで残るとは思わなかったぜという運ちゃんに対し、 翼くんがいるんだもん決勝進出は当然よと言うあねご。運ちゃんは翼ってのがねーちゃんの彼氏だったよな、 と言うと「もう、いやだ。おじさん!」とあねごは照れツッコミ。しかしよっぽど強力だったのか、トラックは 思いっきり蛇行しひっくり返りそうになっていた(笑)。
埼玉県の日向家。一家揃って小次郎あんちゃん(by上の弟)の応援に出かけるところであった。 また、よみうりランドのホテルのロビーで待ち合わせするロベルトと翼ママ。ああ、さすがに部屋は 違うよね(笑)。

決勝戦の会場に場面が移る。今までがハイレベルな展開で、その決勝となれば観客は大勢詰め寄ってくる。 その中に、今まで戦ってきた花輪、難波、ふらの、三杉以外の武蔵の面々が・・・・・・。あ、あれ?


こ、これ…誰?っていうか何?(笑) けっして日向の弟・妹ではありません。ずばり、 後にも先にもこんなキャラ出てこないです!謎です! ・・・ていうか、師匠がご乱心です!!!(爆)

(つづく)

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