キャプテン翼 8巻(その2)

三杉からのセンタリングで3−1とリードした武蔵。まるで試合に負けてしまったかのように うなだれる翼。そこへ突然、「たて翼!」と大声が。このまま負けてしまうのか、皆で勝ち抜いて きた努力をムダにするのか、南葛のサッカーはお前のサッカーはこんなもんなのかと続く。 「こたえろ翼!」とゲキを飛ばすのなんと若林であった。明日の決勝の為に前のりしてきたのに ここで負けられてはたまりません(爆)。それに便乗して、「優勝してオレとブラジルに行くはず じゃなかったのか翼!」と今度はロベルトがゲキを飛ばす。続けて、「負けるなんてやっぱり翼くん には似合わないわ!」と、応援するから勝って、と叫ぶのはあねごである。実は先のハーフタイムで 翼が日本に残るならこの試合でまけたほうがいいかもしれないと弱気発言をしていた(心臓病告白 のショックが原因)。あねごがいつもの応援団長に戻り、少し嬉しそうな南葛応援団員である(笑)。 再び若林が色々ゲキるが、「みとめんぞ」とか「翼よ」とか上から目線(あるいはお父さん チックな)セリフが気になる。

そして、岬(MFC<マイ・フェーバリット・キャラ>1位)が何とも穏やかな表情でこのまま おわっちゃいけないと翼に諭す。このまま終わるということは、チームメイトや応援してくれるみんな やライバル、そしてサッカーボールまで裏切ることになるんだよとボールを翼に差し出す。 いろんな人にいろんな励ましを受けて、翼はやっと立ち上がる。チームメイトにキャプテンなのに 弱気になり、みんなのサッカーを壊そうとしていたことを詫びる。やるよ、オレ。と宣言する翼。
「この2点はかならずこのオレがかえしてみせる!」
そのセリフを笑顔で言った時、稲光がして自然にライトアップされる翼であった(笑)

ムードメーカーの翼が復活したので南葛SCのメンツも気合復活!一気にやる気がヒートアップ。 ここで若林が森崎に、自分はこの試合には出ないでお前にゴールを任せた、しっかりたのむぞ!と 言う。それに、「はい若林さん!」と答える森崎。ねえ、ふたりとも同級生だよね?(^^;) それはともかくキックオフ。やっといつもの動きの翼。どんどん武蔵守備をドリブルで突破していく。 ここでロベルトは、“技術面より精神面で三杉に負けていたんだ、その気迫を忘れずにもう一度三杉に 向かっていくんだ。おれの翼よ”と腐った方面に採られかねない言葉を心でつぶやく。 そして岬とのパスワークでゴール前に持ち込む。そこに待ち構えていたのは三杉。一騎打ちになり、 三杉の足はボールをとらえる。足を引っかけられたような状態になり、翼は前に倒れこみボールは 宙に軽く浮く。三杉は勝負に勝ったと思うが、まだボールは足元になくそれを翼が見逃さず、 倒れる前にヒールでボールを上方へ蹴り上げる。倒れこんでいるが、若林にとべ!と言われて本当に 無理やり飛んでヘッド。しかしボールはバーにあたりクリアされる。

だが南葛メンバーも負けずにフォローに走る。クリアボールを浦辺がカット。 再び翼へパスしようとするが、そこへ例のオフサイドトラップをかける武蔵。ちゃんと状況見てボール を蹴れよ、浦辺!(笑) 翼も気づいてオフサイドラインに並ぼうと駆け出す。ここで岬(MFC1位)が ボールを抑えて浦辺のキックを止める。これでオフサイドにならず!(何かが違うような気がするが 、まあいいか(爆))翼がラインに並んだ所で岬がパスを出す。 そして翼はシュートを決め、3−2と追い上げ始めた。喜ぶ南葛イレブン(正確には翼だけ)を なにやらいろいろ翼を賞賛するロベルト。彼を見て翼ママが「ロベルトの嬉しそうな顔、なんだか 久しぶりに見るわね」と話しかける。お母さん、息子の活躍を気にして!(笑)

雨がやまないなか、三杉ママは監督に息子をさげてもらいましょうと三杉パパに訴える。雨の中で 動くのはいつも以上に体が負担がかかるが、息子の気持ちを尊重したいパパとしては迷うところであった。 一方、監督は控えの選手1人にウォームアップを命じる。例え負けることがあっても、様子がおかし かったらすぐに三杉を下げるつもりでいる。武蔵のキックオフ、南葛の反撃モードの波にのまれない よう選手に声をかけながらドリブル。さあいくぞ、とその時左胸に異変が。ボールは他の選手に パスで渡すのであった。

場面は変わり、宿舎の医務室。明和FC監督、吉良は医者に日向の容態を聞く。連日の暑さと運動で 蓄積された疲労と精神的ストレスが一気に出たのだろうと話す医者。「そうとうムリをしてきたみたい ですね、彼は」とさらに語る。そりゃそうだよな(笑)。今は安静にし、試合出場は明日の様子を見て、 ということになり吉良は部屋から出る。それと同時に、明和FCのメンツが日向さんは明日の試合に でられるんですか、と駆け寄る。それにあっさり、心配するな!と大丈夫発言な吉良監督。今、様子 見てからって言ってたじゃん!「今、虎は眠っているだけだ」と。じっくりと力をためていると。 その場面の絵は、口をちょっと開けて眠る日向と虎が眠っている絵が描いてある。どちらもなんか かわいくなっております(笑)。

場面は準決勝のピッチに戻る。動きが鈍くなってきた三杉。しかしそれでも井沢と浦辺をドリブルで 抜く。ところが続いて翼が取りに来る。手を抜くことはしない、と翼は三杉からボールを奪いドリブル。 武蔵守備陣が追いかけてきており、追いつかれそうになる。そこで翼が考えついたのは、ボールを 前方に蹴り水浸しのピッチをスライディングするということ!これで敵が追いつかない♪(本当か?) そしてそのままシュートを放ちゴール。同点です。翼が笑顔で振り返ったその時、目に飛び込んできた のは地にうずくまる三杉の姿であった。

事情を知る者は、ついにこの時が来てしまった!という感じである。武蔵FCの監督が選手交代を 審判に告げる。三杉ママは駆け寄ろうとするがパパに制止される。ここで三杉が苦しそうに立ち上がり 、監督に「約束したはずですよ。この試合だけはフルタイム出場するって」と言う。そしてメンバーに 心臓病をカミングアウト。今までの試合は数分しかでていないが、南葛は“ボクが数分でたぐらい で勝てる相手じゃない”と言う三杉。お前何様だよ、と誰も言わないのが凄い。 そんなのは日向とか松山くらいなもんか?(笑)この南葛戦が最後の試合になる覚悟でいる こともカミングアウト。だから交替しない、翼との勝負もまだ終わっていないといつの間にか翼に 話しかけていた。ここで突然、その意気でがんばるんだと声がする。三杉パパである。しかも、 「今日はだれもとめやしない」とまで言ってしまうので、監督も交代できなくなっちゃいました(爆)。 一方、驚く南葛イレブン。しかしそこで翼が、彼の闘志に答えるためにも全力でプレイするんだと 言う。そしてあっさり、あたりまえよ!と答えるメンバー。もしかして試合前から知っていたんじゃ… と思ったのは岬だけだった(笑)。

武蔵のキックオフで試合再開。宣言通り、全力プレイで翼は早速武蔵からボールを奪い、左胸を押さえ ながら立ち尽くす三杉の横をドリブルで駆けていく。その時泥が飛び散り、フィールドの貴公子が 泥だらけになってしまう。しかし武蔵も三杉のためにと必死に守り、ついにボールを取る。そこへ、 三杉がパスを要求。まかせることにして、三杉にボールを渡す。そこからは武蔵、いや、三杉の反撃。 「この1点死んでも取るぞ!」とドリブル。心臓が破裂しそうなだと思うほど 苦しいが、動くことで生きていることを実感している三杉。やばいです。いろんな人たちのためにも 1点を取る、という意地で動いていた。とても心臓が苦しい人間のドリブルではないスピード。 このままでは追いつけない、と岬は先ほど翼がかましたトンデモスライディングでタックル。 結構な距離をスライディングしてます(笑)。しかしジャンプでかわされる。南葛スイーパーの高杉 が三杉につく。ショルダーチャージなんて衝撃性抜群の技で倒されるが、三杉はボールに足をかけて ボールを奪い返す。この時点で息が相当あがっている三杉。今度は翼が走ってくる。 翼が森崎にパスをしようとするのをまた足で塞ぐ。それでボールは上空に上がる。(普通、上に ボール飛んでいかないと思うんだが仕方ない(爆))痛みが走り、もはや目の焦点が合っていない三杉。 ボールの位置がわからず探す。そこに弥生がボールの場所を叫ぶ。そちらを見るとボールが見えて 翼の足より先に見すぎの足がボールをとらえ、南葛ゴールにシュートが決まる。残り2分で1点リード。 喜ぶ武蔵陣営。三杉は突っ立ったまま、はいった…とつぶやく。今までのテクニックバリバリの プレイではなく、サッカーに対する情熱と執念の三杉のプレイにロベルトは驚く。ブラジル代表を ここまで驚かすから相当すごいぞ三杉!

そんな彼に武蔵イレブンが駆け寄るが、三杉は立ち尽くしたままピクリともしない。 振り返りハッとなる翼。も、もしや・・・。「キャプテン!!」「三杉くん!!」と叫ぶ声がするなか、 稲妻が上空に駆け巡る。まさか、ホントに死んでも取るぞ!だったのかい!?
でもここで8巻が終了〜〜(笑)


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