キャプテン翼6巻(その2)

今日から決勝トーナメント。そろそろ宿舎から会場に向かおうとしたその時に、南葛FCへ若林から電話が入る。 電話に出たのは翼。決勝トーナメントに出てくれて礼を言うぜと、若干えらそう(爆)。 足の具合は良くなったが、一試合しか出られそうにない。若林が出る気でいるのはもちろん、 明和FCとの試合。決勝戦。負傷していたとはいえゴールを決められたこと、ていうか、「これが 天才キーパー若林の実力かよ」とへらず口をたたかれたことがどうにもお気に召さないようだ(笑)。 そんな若林の為に、チームメイトは決勝まで残ると約束をする。電話を切ると、「どうしても行くのか」 と三上さん。まっすぐに「はい」と答える若林。彼の決意は固いようだ。

読売サッカー場のグランドは4面。まだ試合が始まらない南葛は3手に分かれて試合を観戦and偵察。 岬と翼はふらの戦。松山のボールキープ力とチームワークの良さでふらのは好調。元チームメイトの 活躍を嬉しそうに見る岬であった。
武蔵FCは三杉が出ていないもののなかなかに強く、明和は日向が前半でハットトリックを決め好調。 ふらの・明和・武蔵はベスト8に駒を進めた。

そして、南葛vs難波戦。南葛のキックオフで始まり、いつもの必勝パターンでゴール前までボールを 運び翼がシュートを打つ。ところが、難波のGK、中西太一にあっさり止められる。その止め方は、 シュートを至近距離で腹でブロックという力技。そんで中西のガタイがでかい!!ゴール前にいる2人の姿はまるで、 アカカブトと銀のようだった同時期にやっていたマンガネタ(笑)。 中西は翼に、点を取らせないことと、昨年この大会で若林が成し遂げた全試合ノーゴール優勝(無失点優勝 と言った方がわかりやすい)を目指していることを宣言する。そして反撃。中西が蹴ったボールは 一気に南葛ゴール前へ。“ガタイがいいからキック力強い”の法則か!?(笑)不意をつかれて、 南葛はゴールを許してしまう。

その後南葛はゴール前でシュートを打つが、やはり中西に止められる。先ほどと同じようにロングパス をだすが、このままやられっぱなしではない。そんな時に活躍するのは岬くん! いわゆる“ジャンプ一番”でパスカット。そのままドリブル。ガタイがいい中西は、横の動きに は弱いはず!とちょい失礼な考えでゴールの隅を狙ってシュート。ところが、中西は華麗にダイビング キャッチ!彼は動けるデブだった(爆)。 攻撃力が高い南葛がいまだ無得点。メンバーは不安そう。なぜか皆、翼…と彼に近寄ります。 どうしよう…って感じです。そこで翼は、だいじょうぶだよと答えます。
「いくらすごいキーパーでも若林くん以上のキーパーがいるわけないよ!!」
と強気な発言。どうした?さっきの中西の発言にムカついたのか?

そして、中西からスローイングで試合再開。1点取ったら勝ったも同然だからあまり攻めなくていいぞ、 とチームメイトに言う中西。もちろん南葛はカチンとくる。先ほどの翼の強気発言=点を必ず取る発言、 ということらしく南葛はボールを奪い翼に繋げようとする。しかし、難波は中西のうまい指示で動く ので簡単にはいかない。そこでFWの翼も守備に入ってきたのでボールを持つ選手は焦る。石崎も近づく。 中西が翼とは逆の左にパスを出せと指示を出すと同時に、翼は石崎に中西が指示した方向を告げる。 翼の読みは当たり、石崎はパスをカットする。そこから南葛はうまいパスワークで反撃。 翼と中西の1対1になるが、翼はペナルティエリアの外からシュート。 中西はそのシュートを両手でキャッチする。しかし、なぜか手をはじきボールはネットにささり同点になる。
中継を見ていた三上さんは、翼がPA外からシュートを決めたことで中西は若林に及ばないということを 言いたかったのだろうと若林に告げる。

中西は無失点優勝を狙っていたいただけに、点を入れられたことにかなり悔しがる。だが、この後は どんどん点を許してしまう。後半も残りわずかなところ、またもや翼が突破してくる。 すでに4−1とリードされ難波の負けは見えていたが、このままでは済ませないと思う中西。 シュート体勢に入った翼に突進し、叫ぶ。
「その黄金の右足、ワイがもろたァ!!」
小学生ではなくもはや任侠モノのセリフだな、おい(笑)。 そして両手を組んで言葉どおりボールではなく右足を狙い突っ込んでいく。が、ジャンプでかわされ、 翼はシュートを決める。まだ両膝と両手を地につけて立てない中西。そんな彼に翼は、「その気迫で ちゃんとボールにつっこんでくれば、今のはとれていたかもしれないよ」と笑顔で言う。サッカー選手として のタマをとられる(任侠用語)ところだったのに笑顔。そんな翼に中西は、「完敗や・・・」とガクリ。 ついでに試合も終了。

気になる南葛の試合が終わったので立ち去ろうとする日向。しかし、決勝に若林がくるからこんなところで 負けてたまるかよ、という南葛の声を聞き驚く。どうにも南葛が気になってしょうがない日向。 自分と対決した時は負傷していた若林(ケガしてたのどうやって知ったんだろう?)が、ケガを治して 決勝に…。と考えているところに吉良監督登場。対戦した時より強くなっている南葛に警戒して いることを日向は見抜かれる。そんな彼に吉良監督は朗報を伝える。吉良が自ら育てた男、小次郎に タケシ。そしてもうひとりの選手が帰ってくるという。それが、
不死身のキーパー、若島津健
数ヶ月前の交通事故からみごとカムバック(この辺が不死身?)し、今ごろはこっちに向かっているという。 そして次のページには、帽子を目深に被りサッカーボールを蹴りながら悠長に歩く男の姿。 だからなんで、シャツの袖口とかズボンの裾とかがかぎ裂きになってるんだって(笑)。 てか、埼玉から東京まで歩いてくるの?交通費くらい貰ってこいよ!

試合は進み、明和・ふらの・南葛は順当にベスト4に残る。もう一つの席をねらい、武蔵FCの試合が 始まろうとしていた。武蔵戦恒例の“三杉淳ファンクラブ”がいびつなハートマークを飛ばしながら、 絶叫していた。しかし三杉はまたもやベンチにいた。ファンクラブの子達は、相手が弱すぎるから 三杉が出る気にならないとか言い出し、あまつさえ敵チームに「がんばってねーっ。そうすれば 三杉さんがでてくるんだからーっ」と恐ろしいことを言う(笑)。
しかし武蔵FCは三杉以外にもいい選手がいるので、あっという間に先取点。

場面が変わり、三杉家(武蔵野市)。三杉の母登場。シャンデリアのある居間でお手伝いさんが 持ってきたお茶を飲みながら少年サッカーをTV観戦。息子がピッチにいないことにほっとする。
試合中なのに、なぜか抜け出し翼の所に来た弥生。ちょっと話があるの、と弥生に連れられる翼。 「あねごを泣かせるなよ翼!」と、あまり小学生らしくない野次を背にして(笑)。そしてくしゃみをするあねご。 このマンガでは噂されると100%の確率でくしゃみをかます。で、弥生と翼がふたりきりに なって話しているのをお約束どおり発見し、ぷんぷんしながら近づく。すると、
「翼くんおねがい。キャプテンに勝たせてあげて!!キャプテン本当は心臓が弱くてもうサッカーが できないの!!」
と、衝撃告白!このことを知っているのは、監督と弥生だけ。一生のうちの最後の大会に三杉を勝たせて あげたいと言う。しかし、翼はそれは出来ないよと言う。優勝してブラジルにいくこと、だから相手が 誰でも負けられないこと、こっちも全力を尽くした方が三杉も喜ぶだろうことを告げるのだった。 翼はともかく、うっかりとんでもないことを聞いてしまうあねごだった(笑)。

いつの間にか同点にされたあげく逆転された武蔵。これはいかんと、“サッカー界の杉さま” こと三杉がピッチに登場。テレビの向こうの三杉母は驚いてティーカップを落とします。 ここでもお約束、三杉の投入ですっかり武蔵のペースで試合が運び勝利する。しかし、三杉母は頭を 抱えてしまう。まさに心臓に悪い男、三杉淳(笑)。
試合後、帰り道に弥生は三杉に翼と何を話していたか聞かれる。まさかボクのこと…と言われるが、 しれっとウソをつく弥生(笑)。翼は優勝したらブラジルへ行きプロの選手になる事を聞いたと弥生は 三杉に告げる。スケールの大きい翼に感激し、ますます燃えてきたと三杉。そんな翼と対戦できるのが 楽しみだそうで。明日は最後の試合になるかもしれない、自分がフルタイム出場しないと翼には勝てない からと弥生に話す。決勝戦に出られない覚悟で挑む気の三杉。「翼くんとの一戦にすべてをだしきるんだ !!」と、少々洒落にならない勢いなのであった。

その夜<準決勝前夜>、選手達は思い思いの夜を過ごす。例え心臓病でも三杉に手を抜かないと誓う翼。 無理にサッカーをしているので、明日が最後だよ、と両親に誓う三杉。優勝まであとふたつ、と 勝利することのみ考える日向。そして…
「日向小次郎。食堂での借り、あしたの試合でかえしてやるぜ」
と、やる気(殺る気?)満々の松山であった(笑)。


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