キャプテン翼 4巻(その2)

少年サッカー大会北北海道予選決勝。ふらの小サッカー部vs札幌FC。スコアは1−0で、ふらのが リードしている。
抜いても次から次へと敵に囲まれパスも出せずにいるが、ボールをキープしつづけるふらの小の選手。 その選手とは、重要人物・松山光(MFC2位)。MFC2位だが、この時点ではなぜかまゆ毛が つながっている(爆)。味方もフォローできないくらい敵に囲まれ続けるが、ねばりつづけた所で 試合終了。選手11人ギリギリのふらの小が全国大会出場を決める。
ここでキャプテン松山。チームメイトに、岬の抜けた穴をみんなでよくカバーできたと話す。 雪の中一緒にサッカーをした岬の姿を思い浮かべ、松山は岬を思う。

だがその岬は、親父さんの絵が完成したのでまたもや転校してしまうことに!全国大会が終わり、 二学期になったらまた別の学校。「友達にもそう伝えとけ」、「うん」と淡々とした会話だが、 内心複雑な気持ちでいる親子。
一方、病院(今度はちゃんとした病院(笑))に来ている若林と三上さん。予想以上に足のケガが悪化しているらしく、 若林はドクターストップをかけられる。三上さんにお前はまだ先があるんだ、と諌められる。 しかし、若林はケガをしていたとはいえシュートを決められたあげく、減らず口までたたいた日向に借りをかえしたくてしかたがない。
その時、井沢たちが修哲メンバーが若林の家にお見舞いに来たが、
おぼっちゃまは外出しておりますが」
と言われ、若林の足を心配しつつ、また一緒に優勝したいなと話しながら帰る。 しかし普通、仮にも同級生の家に行ってそんなこと言われたら「あいつ《お坊ちゃま》だってよ!」 ってネタにするしかないよね(笑)
どうもこの日は南葛SCの練習はなく、オフだったらしい。それぞれの休日、って感じらしいんだけど。 テレビが…。テレビのチャンネルが!ひねるヤツとボタンのヤツがテレビにくっついてるモノだよ!! 第1刷発行が1982年!!じ・・・時代だ。
休日にもかかわらず、ロベルトとサッカーをする翼。しかしロベルトの様子がいつもとちがう。 休憩にすると、ロベルトは翼にどうしてもブラジルに行くのか?と聞く。そうするとママさんがひとり になるとか、日本でみんなとサッカーしていた方がいいんじゃないかとこの頃思うとかぐずぐず言うロベルト。 「でも」と翼が言い、ロベルトが話を続けようとすると若林が現れる。残念、ロベルト(笑)。

日付が変わり、南葛SCは練習中。しかし守りの軸でありキャプテンでもある若林の欠場が決まり、 いまいち練習に熱が入らないメンバー。しかし、翼・岬・石崎の南葛小軍団はいつも通り(笑)。
翼は先日若林がサッカー場に来た時を思い出す。皆よりいち早く本人から全国大会に出られないことを 告げられる。しかし、どうしても日向に借りを返したいので、明和FCと対戦するまで勝ちつづけてくれ と頼まれる。明和戦だけは出たい若林のマジっぷりをうけて、男の約束をする翼だった。 (欠場は欠場だけど、選手登録はされるんだな〜とぼんやり思った(笑))
一方、大空家。かなりマジ顔のロベルトに声をかけられ、洗い物をしながら「なに?」という翼ママ。 けっこうな迫力で翼と離れて暮らすことになってもさびしくないのですか?と聞くロベルト。そんな彼に驚きつつも、 さびしくなるけど親が子供の夢を止められないと答える。まだ小学生ですよ、というロベルトに、 「あれで翼はけっこうしっかりしてるわ」とどのポイントでそうなんだろう?と思わずにはいられない ことを言う(爆)。側にいてほしいけど、自分の夢につき進んでくれたほうがうれしいわ。 となんとも朗らかな笑顔で翼ママは答えるのであった。
場面は南葛SCの練習に戻る。いまいち気合の入らないメンバーに監督から新キャプテンの発表をされる。 はい、ここでやっとタイトル通り『キャプテン翼』になる。メンバーのひとりが、「明るい チームになりそうだな」となんとも客観的なことを言う(笑)。ともかく、翼の「日本一になろう」の 声で南葛は一気に盛り上がった。
家に帰ってさっそくキャプテンに選ばれたことを母親に告げる翼。このへんは普通の小学生だ(笑)。 しかしロベルトの姿がない。まさか今さらうだうだ悩んでいるとは知らず、今までより頑張らないとね! と盛り上がる母と息子。で、外をぶらぶらしながら、やっぱりうだうだ悩んでいるロベルト。 皆賛成し、なにより自分の申し出なのに翼をブラジルに連れて行っていいのか迷っていた。 誰一人反対しない状況が不安なのだろうか?(笑)さらにプレッシャーをかけるように、 船上から「たのんだぞ、ロベルト」と思う翼の父の姿があった(大笑い)。

いよいよ全国少年サッカー大会に。駅のフォームに現れず歩道橋の上から南葛SCが乗る新幹線を見送る若林(渋すぎ)。 そして試合会場・よみうりランドの最寄駅に降りる南葛一同。ここで秋田代表・花輪サッカー少年団の立花和夫・政夫登場。 それぞれが上り下りフォームに分かれて、駅員をかわしてパスを出し合う!危険行為、危険行為! 和夫(絵だけじゃどっちかわからない)が南葛に自分達のチーム名を名乗り、よろしくなと告げて去る。 ポカーンとする南葛一同。しかし翼はそのすばしっこさをチェック!抜け目がない(笑)
正確には『全日本少年サッカー大会』。6チームずつのグループに分かれ、上位2チームが決勝トーナメント に進出する方式だと説明が入る。そして南葛SCは宿舎に到着。のんびりしているところだったが、 その日の開会式で若林が選手宣誓することになっていたのを、すっかり忘れていた監督。 てなわけで、選手宣誓は急きょキャプテンの翼がやることになる。静岡ってのんびりしてる所なんだね〜、 と思えるとか思えないとか(爆)。

開会式直前。ふらの小のひとりが岬を発見!久しぶりの再開とお互いの全国大会出場を喜び合う。 余談だが、この時の会話で岬の一人称が「オレ」になっている。最初と今後ずっとは「ボク」である。 まだキャラが馴染んでいないのか、陽一師匠が間違えたのか(笑)。 次は小6にしてすでに余裕の女、弥生が登場。自分のチームのキャプテンを紹介。そう、三杉淳。やっぱりいい男風な空気をまとっている(笑)。 「キミと対戦できるのを楽しみにしてるよ」と、どことなく生意気な気がするがその辺はスルーしておこう。 弥生に見とれていた石崎が今度は肩をたたかれる。振り返ってみると、異様にでかいゴールキーパーが! みんながかなり見上げる格好である。身長何cmの設定なのか謎。そのゴールキーパーは微妙な関西弁で 若林欠場を確認。今大会のナンバーワンキーパーはワシしかおらんな〜とほざく。 今度は別チームの人たちが「なんだこいつら」と驚いて振り返る。そこには明和FC一堂の姿があり、 なぜか全員薄汚れている。しかもユニフォームの袖の裾等が少し破れかかっている。 なかには顔に判創膏を貼る者も。たぶん、かなりの特訓をつんできたことを演出しているのだろうが、 微塵もわからん。ついでに言わせてもらえば、傷だらけなのは脚のはず!サッカーなんだから(笑)。 異様な雰囲気を放ち、周りをどん引きにさせている明和の先頭には半袖まくってノースリーブ状態の 日向。やっとこの辺からトレードマークを覚える(笑)。
開会式、そして翼の選手宣誓も無事に終わり組合せの抽選。普通こういうのは大会前にやるもんだが…? まあ、いいか(爆)。ここで事件です、若林さん!
南葛と明和が同じ組になり、初っ端対戦です!!しかも翌日。抽選結果に唖然とする翼。 その日結果を聞いたのか、自室で若林は悔しがります。足の具合もあり、もちろん出場できない。

試合当日、ヒッチハイクをするあねごとそのお供(南葛小応援団)ふたり。しかし、誰も止まってくれない。 (しかし、なんでここに出てくる小学生はキャプテンとか団長とかに敬語使っているんだろう。) ここであねご、お色気作戦と言ってTシャツの裾を少しめくって女らしく(所詮陽一師匠)せまる。 しかし、「バカヤロウ、へんなもんみせるな〜〜っ」と妥当なツッコミを喰らう。 本当に女を馬鹿にしてるよな、陽一。あねごもそう思ったのか、団員2人を掴んで「車にひかれなさい。 そうすればとまるから」と暴挙に出る(笑)。しかし、とても気のいいトラックの運ちゃんが乗せて 行ってくれることに。喜ぶあねごは、「これなら全員乗れるわよ」と振り返る。すると草むらに 姿を隠していた南葛小サッカー部のメンツが現れる。大量の小学生を乗せてトラックは“爆走一番星”になる。 ちなみに、あねごは城山監督に「マネージャーなんていらん」と言われてしまっていた(笑)。

場面は変わって明和FC控え室。呼びに来た人がすごい勢いで驚くほど異様な雰囲気を放っている明和FCの メンバー。小学生(笑)。ここで“迷”人物・吉良監督登場。『清酒 諒』という謎の酒を片手にしている。 ここで、例の「意地をはらなくても」と言った少年がまたもやいい事を言う。
「しかしひどいもんだな。朝っぱらから酒とは・・・」
だが日向やタケシを育て、他の明和のメンバーを短期間で鍛え上げたらしい。いろんな意味ですごい酔っ払いである(笑)。

さて、南葛SCvs明和FCの試合会場。事実上の決勝戦と言われているせいか、かなりの人が 集まっており翼ママもロベルトも驚く。ふらの小のメンバーは岬のいる南葛を応援してくれていた。 そんななか、「この試合で決まるな。ボクの最大の敵がどっちになるかが」とすかしている三杉。 お前の最大の敵は人じゃなかろうとツッコみたいがそれは後(笑)
試合開始直前、日向は選手宣誓をした翼に向かって俺も宣誓してやるぜと言う。
「全国大会に優勝するのはおれたちだ!だからとうぜんこの試合も明和FCが勝つ!!」
と、天に右手人差し指を向けて高らかに言い切った。ヒール役のプロレスラーのような パフォーマンス力を持つ日向、小学6年生(笑)。南葛のメンバーはもちろんむかっ腹。 翼にいたってはキックオフと同時に「明和なんかに負けてたまるか!!」と吠える(笑)。 ゲームは翼と日向の激突で始まる。両者、あまりの衝撃に足がしびれる(どういう状況か説明しがたい)。 そして2番手の岬とタケシの対決。これはもちろん、MFC1位の岬くんが勝つ。 そこからボールは翼のもとへ。翼はわざわざ日向がいる方向へ突っ込み、勝負を挑む。 力技で迎え撃とうとする日向。しかし、翼の足元からふっとボールが消える。 かかとでボールを自分の背後に蹴り上げ、日向の頭上を越えその後ろに落とし日向を抜いてシュート。 ゴール!「翼って小学生の頃の方がすごいんじゃないか?」と思う瞬間のトップ3に入る場面(笑)。 驚く会場。そして翼は、
「優勝するのは明和じゃないさ。南葛だよ!!」
と笑顔で日向に言う。かなり強烈な翼の仕打ちに、ものっそいこわい顔になった日向のアップでこの巻は終わる(笑)。


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