キャプテン翼 2巻

キックオフ前、あねごが到着。手には「ファイト翼くん」の特大フラッグが! しかも、7種類の布をつなぎ合わせてあり手作りっすよ。しょっぱなから ありえない乙女のKOI(漢字にしたくない)心全開のあねご。作者は女をなんだと思ってるんだ?と、 子ども心に思ったことを思い出す(それもひどい)。 さすがに翼も顔を赤らめます。そりゃそうだよな。でもちょっと嬉しそう(笑)。
こんなハプニングがあったら、修哲ベンチもなんだあれ?と盛り上がるはずだが、 さすが全国優勝チームは違います(笑)。「いいか、おまえら」と、ジャイアンも真っ青な 仕切りっぷりの若林。この試合は翼が若林から点を取るか取らないかの勝負だ!と、 ジャイアンもしたことなかろう、重要な局面で私情を堂々と挟む宣言です。 監督はいるけど、姿が見えません。
一方、南葛ベンチはロベルトが「さァ!サッカーを思うぞんぶん楽しんでこい!!」と、 選手を送り出すいい雰囲気。

いざ修哲ボールでキックオフ。ここで修哲が予想しないことが。翼が自軍ゴール前にいます。 彼がスイーパー(守備の中心)に!ここで修哲メンバーは「大空」と名字呼びです。 なんか新鮮だ(笑)。
とにかく点を取らないと始まらないので、ババンとゴール前にボールを運ぶ修哲。 井沢(MFC<マイ・フェーバリット・キャラ>3位)、滝、来生の必勝パターンでシュートを狙うも 翼があっさりカット。あっさり石崎にパス。もちろんノーマークの彼はトラップしてシュート。 翼と勝負する気満々だった若林は、翼が石崎にパスしたことが気に入りません。 「なぜせめてこないんだ翼」と、石崎が放ったボールはすぐそこに来ているが、微動だにしない若林。 焦る味方。しかし、若林は片手を伸ばしてあっさりキャッチ!どんだけ若林がすごいのか、 石崎がヘナいのか(笑)。そこで若林はチームのメンバーに叫びます。
「おまえら、相手は翼ひとりだ…(略)この試合50点が目標だ」
もちろん会場全体がどよめきます。もはや競技がちがう。
しかし翼は次々と襲う修哲の攻撃を止めていく。前半は守りに徹し、後半に勝負をかけるという ロベルトの作戦だった。

ところで、実況がついているんだけど。一体誰が何のためにやっているのか終始なぞ(笑)。
そんな実況アナウンサーが言うには、「南葛ゴールをひとりでまもるワンダーボーイ」 の翼が、来生のシュートをわざわざオーバーヘッドでクリア! 後ろから仲間の攻撃を見て、若林が現状分析。
「点をとれないのは翼ひとりのせいじゃない…石崎たち!!」
なにか引っかかる言いまわし(笑)。 数週間であのザコどもがこれほどうまくなっているとは… と、ひどい言いぐさながらも南葛の成長ぶりに驚いている。

小川直也よりハッスルな翼に声援を送るお母さんは、
「どうだ、サッカー小僧の調子は」
と、突然肩を叩かれます。
場面はフィールドへ。翼がまたもやボールをカットし石崎へパス。すると若林が飛び出し、 スライディングタックル!すかさずキック。しかしボールは翼のところへ。 若林のじとっとした視線に、翼は彼からの挑戦に気付く。審判が時計を気にしてるのを見て 前半終了が近いことを知り、思い切って攻めていく。ずっとひとりでサッカーしていたわりに、 試合の流れをよく読めるよな(笑)。
作戦を破られ驚くロベルト。そこに大きな笑い声がし、振り返ると翼のお父さんが! 大空親子の連携プレーに驚かされるロベルト。そんな彼は翼の父を、船長と書いて 『キャプテン』と呼びます。さすが題名がキャプテン翼!しかし、この時点で翼は キャプテンではない(笑)。 翼のサッカーはあくまで点をとるサッカーだと笑顔で言い、息子に声援を送る。 いつの間にかいた父に笑顔を送る息子。「よそ見なんかしやがって」という スライディングタックルツッコミを楽にかわし、翼独走。ちょうどそこに岬くん (MFC1位)到着。 校長を探すも、グランドには岬的注目男子ふたりが対決中!各自が今までの特訓を思い出しつつ、 翼シュート。若林から見た左隅にボールが来て驚く。キーパーが取りづらいコースをついてきた からだった。でもなんとかはじく若林。翼は翼で絶対取れないコースをはじかれ驚く。 しかしまだ南葛ボール。コーナーキックを蹴るのは翼。直接狙うと読むも石崎が飛び込み、 慌てて飛び出す若林。ところが最初の読み通りカーブをかけて先ほどと同じコース。 さすがです。敵を欺くには味方から♪石崎もだまされてます(笑)。 しかしカーブがかかりすぎてゴールポストに。跳ね返ったボールは若林が取り前半終了。

ハーフタイム、南葛は作戦通りにいったのでいい雰囲気。
一方、修哲は南葛になめてかかるなというようなことを監督は選手に言います。 ここで若林がチームメイトに、
「たのむ!1点とってくれ」
と頼みます。でも、監督すら立っているのにひとりだけベンチに座っているあたり、 お前の立場はなんなんだ!とツッコみたい(笑)。
一方、浦辺と山吹小キャプテンとが後半の行方を話している向こうで、 岬くんはまだ校長を探していました(笑)。

修哲は今までの空気を変えるためか、円陣を組み気合いを入れる。後半は南葛ボールでスタート。 修哲メンバーは、あの(ジャイアン+スネ夫な)キャプテンに初めてたのむといわれたので、 なんとしても1点とるぞ!と、さっそく(ムダに)2人がかりタックルで石崎からボールを 奪取!しかし、ラインを割る。でも修哲ボール。ここでスイーパーの高杉がスローインに 上がってきた。ガタイのいいだけに飛距離がちがう。ありえなさ100%(爆)で一気にゴール前。 翼と井沢がヘッドで競り合いこぼれ球。南葛が取るも、来生にボールを奪われシュート。 翼は競り合いで倒れたまま。よって、ゴール!翼が守れなかったからという、 どうにもぐだぐだな理由で1点取った修哲。点取りゃこっちのもんだと (全国で優勝したとはとても思えないセリフを)言う修哲に、試合はこれからだ!!と翼は吠える。 それに続いて他の南葛メンバーも反撃の意志を示す。

しかし、ここで気になるのはロベルト。チームの監督のくせに、
「いい顔だな翼」
おいっ!結局、恋人(1巻を読んでいない人に誤解を与える表現)しか目に映っていない 元ブラジル代表(笑)。

ここから翼がフォワードに上がって攻撃。シュートするも若林に取られ修哲の反撃。 しかし南葛も負けじと抑えに。以前のように簡単に抜けない南葛に驚き、来生は滝にパス。 ところが、翼がいつの間にか目の前に。驚いてトラップミスし翼にボールを取られる。 それを見て、
「すばしっこいやつ、翼…(略)」
と、なんかじじくさいセリフ回しの小6若林。南葛は全員の力でうまいことシュートに 持っていくも得点にならず。ちなみに翼はPA(ペナルティ・エリア)外からシュートを打っている。

ここで若林、
「よォーし、とりかごだ!!」
修哲とロベルト以外、会場中が「?」。要は攻撃せずボールを回して時間稼ぎ。 ボールを取りに行っても、早いパス回しでカットできず。あねごをはじめ、会場からブーイングが 起こるも、なんとでもいえ、とズボンのポケットに両手を突っ込む若林(笑)。
ここでキャプテン石崎が根性を見せる!翼に待機させ、ひとりボールを取りに。 ひとり頑張り倒す石崎に、がんばりなさーい、と声援を送るあねご。さすが団長!愛が違う(謎) 。これを見て、全員で取りにかかればいいことにようやく気付いた南葛。 とっさにセンタリングをあげる指示を出した修哲。石崎、パスを出す先を読んでついにボールを奪還! この時に足を痛めるも、こらえて翼にパス。次々に戻ってくる修哲の面々をあっさり抜き去り 若林と一騎打ち。しかしやっぱりPAの外から例の取りづらいコースへシュート。 若林、はじいてボールはバーに当たる。勝った、と思った矢先。跳ね返ったボールを オーバーヘッドシュートでゴール!1ー1の同点になり、延長戦へ。

悔しがる修哲メンバーだが、若林はひとり、
「おわった」
と必要以上にがっかり。
一方南葛は、足を痛めた石崎を囲んで延長戦の心配。そこへ颯爽と現れた少年。 石崎の「だれだてめぇは」の問いに笑顔で、
「ボクは岬太郎」
と答えます。石崎の足を見て軽く状態を診断。
11人ちょうどの南葛は客席に助っ人募集を呼びかけると、なぜか他校の浦辺が名乗り出る。 ここでやっと名前が出た、山吹小のキャプテン岸田も。「南葛と修哲の対抗戦だぞ」と言う 石崎のツッコミも聞かず、どちらが出るか勝負を始めた2人。そこで名乗り出る《転校生》 岬。「サッカーできるの」の問いに、「ちょっとね」と謙虚に答える。 しかし石崎の手当ての後、「よし」と笑顔で気合い。浦辺と岸田の所へ駆け寄り、 あっさりボールを奪取。再びの「だれだおまえは」の問いに、
「ケガした人のかわりに試合に出る岬太郎」
と朗らかに言う。今まさに出場を賭けて勝負する2人に向かい、試合に出ると断定発言する あたり意外に侮れない少年(笑)。もちろんボールを取りにくる2人を笑顔でかわし、 笑顔でボールキープ♪もちろん南葛メンバーなのと、ナイス実力なので交代メンバーは岬くんに決定。 ここでなぜか、翼に向けて満面の笑顔を向ける。…なに?なんなの、それ!?(笑)

対して、修哲ベンチ。若林は荷物をまとめ、ベンチを去ろうとする。今日の試合は、 翼が若林から1ゴール奪うかどうかだ(と勝手に思っている)そうな。 俺は勝負に負けたから延長戦はお前たちだけで戦えと勝手この上ないことを言う。 ここでも権力のない修哲監督。若林はまったく彼を気にとめない。
突如、三上さんが登場。まさに大門(from西部警察)なグラサンと表情で、 若林がマジでぶっ飛ぶくらい強烈な平手打ち(しかも裏拳気味)をぶちかます! たかが1点取られたくらいで逃げ出すなと、至極真っ当なツッコミ(違)をくらいます。 しばらくヘコむも、目が覚めた若林はチームのために戦う、とようやく笑顔。
南葛サイドは、石崎のユニフォームを借りた岬が入り延長戦開始。

岬の加入でさらに戦力アップの南葛は、修哲を驚かす。そういえば、翼も《転校生》 だったな(笑)。しかし今までとは打って変わって、 若林がキャプテンらしくチームを盛り上げようと声をかける。両者無得点のまま延長戦後半に。 修哲は十八番の速攻もなかなか決まらず。修哲のコーナーキック。石崎が皆に気をつけろ!と 言うものの、なんとオーバーラップをかました若林のシュートに意表を突かれ決められてしまう! そして井沢が、またとりかごを…と聞くが、もう1点とってだめ押しするぞと若林。 やっぱり若林くんはすごいや!と翼。今度はこっちの番だ!と笑顔で反撃予告。 ここで《転校生》(しつこい…)の岬は、
「ボクがはいったから負けたなんて絶対いわせないぞ」
と、ひとり静かに闘志を燃やす。あまつさえ、
「ボクの力でなんとか同点にするんだ」
と、意外にも自分の力を見せてやる!と思っている。

互いに攻防を繰り返すうち、岬がシュートをカットし南葛反撃。流れるようなドリブルで 敵をどんどんかわしていく。1人でゴール近くへ持っていく岬。どちらがシュートを打つのか 判断に迷う若林。翼にパスするも、すぐに返す。ダイビングヘッドしてくる岬がシュートすると 判断し飛び出す若林。ところが、岬は絶妙のタイミングで翼に戻し、彼のシュートで同点に!
まだ時間が残っており、お互い全力を尽くすも同点のまま試合終了。
若林と翼は笑顔で握手を交わし、他のメンバーも互いに健闘を称え合います。すばらしい試合の後に、 そんな素晴らしい行動をする小学生は正直見たこと無い(台無し…)。そういえば(爆)、 対抗戦の総合得点も同点で、最後の競技であるサッカーも同点なので対抗戦はドローで 爽やか風味に終わります。

ところで、試合後に翼は「応援してくれてありがとう」とあねごに言うシーンがあります。 彼女はうれし涙を流します。
・・・・・。さて、これはどうとっていいものか?(爆)


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