キャプテン翼 10巻(その2)

翼・岬のゴールデンコンビがまさかの負傷。しかし、日向はドリブルで突進し南葛はうろたえる。 しかし若林が、あわてるな!と一喝。ここは守り抜くんだとDFに指示。日向はそんな若林に 今ほどゴールを奪いたい思ったことはないぞと突進。ドリブルしながらも過去を回想。そんな間に PA内に入っちまうんじゃねーの?と思うが、そこはそこ(笑)。雨の中ドリブルしながら新聞 配達をする自分、ビールケース(瓶がフル装備)を運ぶ自分、そして荷物を持って歩く家族。 お父さんが亡くなってから今まで住んでいたところを出て行かなくてはならないといったご様子。 風呂敷にいっぱい詰めて背負っているお母さんの姿が痛ましい。…あれ、弟1人足りないぞ?(爆) それはともかく。今までは自分はひとりで周りはすべて敵だと思っていたが、仲間にいたことに 気づく日向。ひとりで突進するかと思いきや、十分敵を引きつけてからパスを出す。 その感謝の念は、監督である吉良や応援に来てくれたバイト先の皆さんまでにいたる。南葛も必死に 食い下がるが、やがてボールはタケシの元に。彼の確実なセンタリングがなかったら自分のゴール数は 減っていただろうと大絶賛。もちろんタケシから日向にボールが渡り、日向と若林の一騎打ち。 そしてなによりも、かあちゃん(そう呼んでいる)や尊(タケル:上の弟)や直子(妹)や勝 (マサル:下の弟)のためにも「このシュート。必ずゴールを決めてやる!!」と言ってシュート。 バックの絵は何かが爆発してます(笑)。まあ、けっこう強烈なシュートをうったということで。 しかし若林がパンチングではじく。ゴールポストにあたり大きく跳ね返る。南葛の石崎と岸田は クリアしようとボールを追う。もちろん日向もボールにヘッドで狙う。だが、石崎と岸田の足が ボールにかかっている。ありえないシチュエーション(笑)だが、ふたりがかりでブロックされている 状態。が。勝ったのは日向。執念でボールを南葛ゴールに押し込み、明和は1−1と同点に追いつく。

どういう状態でそうなったのか分からないが(笑)、額から血を流しながらもゴールを決めた日向。 ところが次のコマではきれいな額。あれ?血が出てたんじゃなかったけ?そんな疑問をよそに、 東邦学園スカウト担当の女性は危険な状態の中でも執念のゴールをを見せた日向を「やっぱりあなた は猛虎ね」と満足そう(笑)。場面はピッチに戻り、額から血を出す日向を心配するタケシ。って、 やっぱり血が出てたんじゃん!けっこう流れてるし!師匠、テキトー!!(笑) なのに、こんなの かすりキズという日向。かすりキズじゃねーだろ、やっぱり師匠テキトー!!(笑)

南葛のメンバーは同点されたことよりも、ゴールデンコンビの様子が気になる。まず翼は同点に なってしまったことを悔しがりつつ足を引きずりながらチームメイトに近づく。平気と答えるも 足は痛そうである。そして岬は血を流したまま立つことが出来ずにいた。ピッチの外に出され治療を 受けることに。岬の父はとても心配そうにしている。だが明和の監督・吉良は、こちらにツキが 回ってきたとニヤリ。勝負ごとだから吉良のように考えるのも当然なことなのだが、明和ってどうして もヒール役なんだよな〜と思う瞬間である(笑)。

岬は治療中だが試合は続行。南葛10人でキックオフ。明和は波に乗って逆転を狙おうとし、若林は まだ同点で負けたわけではないから気落ちせずに攻めろ!とチームメイトに檄を飛ばす。 さっそくボールは翼に渡り、明和の1人をドリブルで抜いていった。しかし、ロベルトは翼の動きが いつもより鈍いことに気づく。そのままドリブルで進んでいくと日向が向かってくる。もう1点取り たい日向と真っ向からボールを挟んでぶつかり合う翼。ボールは日向の足元に。翼は例のごとく 吹っ飛ばされてます。かなりキレイに(爆)。足をケガしているのにどうしてそういうことをするのか 翼。彼も足がヤバイということを主張したい師匠の考えがわかります(笑)。

ボールを蹴りながら逆転を狙いに行く日向たち明和FC。翼・岬が立てない今、オレがやらねばと 自らにプレッシャーをかける若林。岬の足は傷が深く、血止めは出来てもプレイは…と城山監督。 日向がゴール前に現れ、DFは日向をマークするがなんと日向がパスをする。十分に引きつけてからの ナイスパス。ここで走ってきたのはFWの沢木。自分でシュートをしない日向に驚く南葛をしり目に、 日向・タケシ・若島津以外の明和メンバーの名前が単行本10巻目にして初めて出てきたことに 驚く私(笑)。そんな沢木くんは色んな意味で絶好のチャンス!シュートをうつが、若林も それに反応。しかし、足に痛みが走り体勢を崩す。かろうじて弾き、コーナーキックに。実は足が 完治していたわけではないことを思い出す南葛FCの面々と読者(笑)。主要キャラメンバー の3人が足のケガに苦しむことになり南葛は大ピンチになる。

コーナーキック。明和有利の空気が流れ始め士気が下がりかける南葛。そこに石崎がメンバーに檄を 飛ばす。ここは俺達ががんばるしかないと言う石崎の言葉が下がりかけた南葛を引っ張りあげていた。 試合再開後、今まで3人に頼っていた分今度は自分達がやるんだと南葛は必死にゴールを守る。 だが明和はそれに負けじと果敢に攻めてくる。岬は監督に治療をせかしていた。翼は後方から皆の プレイをなんともいえない表情で見ていたが、しかしそこに加わろうとはしなかった。
場面は変わりとある病院の部屋に。そこには決勝戦をテレビで観戦している三杉と母親と弥生。 なんで弥生がいるんだよ、とツッコみたいがお母さんじゃ話がすすまないので良しとする(笑)。 動かない翼に足がそうとう痛むのかしらと心配する弥生だが、きっと何か考えがあるにちがいないと ニヒルな表情(小6ではなかなか出せない表情)の三杉であった。

そうこうしているうちに日向にナイスパスが渡ってしまう。若林は足が折れてもとる!と言い、 くらえ若林!という日向。シュートをうつというより拳や蹴りが飛んでくるんじゃねーかという勢い の日向が強烈なシュートを放った。ところが、石崎が顔面でブロック!!鼻血を流しながらも、 笑顔で負けてたまるかと立ち上がる石崎。そんな彼にさすがの日向もめずらしく驚いている。 皆が石崎のファインプレイ(ある意味、力技)を称えているところに、岬がピッチに戻ってきた。 岬は翼に、考えはわかってる。きっとボールを奪ってパスを送るよ」と笑顔で告げた。足のケガを 考えると攻守両方は無理なこと、明和は攻めることに気を取られていることを考え、カウンターの チャンスを窺っていたのであった。

明和のスローインで試合再開。南葛のコーチ(名前忘れた…)は、岬をピッチに戻してもよいのか 迷っていた。しかし、城山監督は南葛FCとして最後の試合に岬自身が出たいのならば出してやろう と思っていた。そんな2人の心配をよそに岬はケガをしているとは思えない動きでタケシの動きを 封じている。自分のケガよりひどいはずなのに岬が必死にボールを奪おうとしている姿を見て、翼は 必ずゴールをするんだとひとり誓う。しかしタケシは岬をなんとか振り切る。やはり日向へのパスが 通るのかと思いきや、なんと岬がボールを弾いてシュートをさせない。だがボールは上に飛んだだけで、 日向は次にヘッドでゴールを狙う。しかし若林がかろうじてパンチング。そのこぼれ球を岬は翼に つなげることに成功するのであった。

翼の狙いどおり、守備が手薄になった明和陣営を、足の痛みを堪えながらドリブルで進んでいく。 翼の作成に気づかず悔しがる若島津。だが1対1になっても何が何でも防いでやると思っているのだが、 タイマン勝負は苦手ですか?(笑) なんだかんだいって、翼もシュート体勢。ところが、タケシが 翼のシュートをブロック。でも日向ばりの強引なシュート(人を吹っ飛ばしても球の勢いが衰えない とんでもシュート)をうつ翼。そんな翼もどうかと思うが、上には上(笑)。若島津は自分の右肩上 に飛んで来たシュートをかろうじて腕で弾く。それでもゴールに向かうボールをどういう理屈か存じ ませんが、空手のうしろ蹴りでボールをクリア。反射神経どころの話ではない(笑)。

さすがの翼も肩をがっくり落とす。しかし、まだだ!と南葛がボールをとりに猛然と走り出す。 明和も逆転をまだ諦めておらず、同じようにボールへ向かっていく。高めのボールを井沢が得意の ヘッドで落とし浦辺にボールが渡る。そこに例の明和スライディング特攻部隊が襲いかかる。 両者ボールの取り合いが続く。残り5分、ついに明和がチャンスを掴みボールは日向へ。 日向の前には岬と若林がいた。まずは岬との一騎打ち。

ふいに回想シーンが始まる。前の日に転校してきたばかりの岬が明和のグラウンドで次々にフェイント で抜き去りゴールを決める。もちろん、皆はすごい、その技教えてくれよ〜となる。そこに日向登場。 そんな小細工覚える必要ねえ!ときた。ボールをもらったら一直線!相手を吹き飛ばしても 目指すゴールにまっしぐら進めばいいんだ!!わかったかーっ!!といいながら人を吹き飛ばしながら ゴールを決める。それを見て本当にどう思うんだい?と聞きたくなるような岬の顔(笑)

どちらが、いや、どちらも思い出したらしい初対面のこと(笑)。岬は日向に向かっていった。 ところが!日向はまっすぐ進んでくると思っていたのに、突然フェイントで岬を抜く!今まで、 イノシシ並みの突進しかしなかった日向に会場全体が驚く(爆笑ポイント)。たまらず若林も 飛び出してくる。日向もシュートレンジに。若林の手と日向の足がほぼ同時にボールをとらえる。 ボールは若林のキャッチンググローブを弾き飛ばしながら南葛ゴールに突き刺さった。ついに明和が 逆転したが、グローブを弾かれた若林のポーズの方が気になってしかたがないところで10巻は終わる(笑)。


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